Google Cloudがクラウド使用による二酸化炭素排出量を表示する機能を提供へ
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昨日、今日で自動車関連の展示会に参加していて、そこでのGoogle Cloud のワークショップでまさにこの話題を話していました。
自動車・モビリティ関連ということで、交通量などセンシング→データベース化して、二酸化炭素排出量だけでなく、事故予測なども行っているとのこと。
ヨーロッパでは二酸化炭素排出量を可視化するSaaSスタートアップが流行っているが、これらの企業は大御所の登場でどうなるか?
注目のコメント
データを保存する際、ローカルに保存するか、クラウドに保存するかを選択します。このとき「どっちの方が環境に良いか?」など考える人はほとんどいなかったわけですが、これを見える化しようということですね。
当然、ローカルよりもクラウドに保存する方が多くのエネルギー量を必要とするでしょう。
世界に何百万も存在するデータセンターの維持そのもの、そしてデータをデータセンタに取り込むためのネットインフラの維持...膨大なエネルギーです。
(そういえばFacebookはスウェーデンの北部にデータセンターを作って、寒さを利用して冷却用のエネルギーを削減するという話もありましたね。。)
クラウド利用の増加に加え、今後AIが発達していけば尚更エネルギーが必要になってくるでしょう。クラウドも含め、デジタルシステム全体でのエネルギーの最適化が必要であり、今回の取組も意義ありと思います。大手クラウドサービスを提供するGoogle、Amazon、Microsoftはそれぞれ、近い将来に電力供給を完全に脱炭素化し、オフセットに頼らずに全てカーボンフリーを達成するために動いています。
クラウド利用による二酸化炭素排出量が見える化されれば、当然カーボンニュートラルに向けた取り組みに積極的なクラウドサービスを利用しようという運びとなります。結局は彼らの顧客獲得や固定化に繋がり、クラウドサービスが事業者のカーボンニュートラルに寄与するという主張を強化することになります。今度は、いかに早く、完全にサービスを脱炭素化していくかの競争となっていくのでしょう。脱炭素については所謂「見える化」が求められていますがこれが実務上難しい点です。
特に自分の会社については脱炭素を計測することができても外部のサービスについては直接的に情報にアクセスできない事も多くこういうサービスは重要になってくると思います。
ESG全般について定量化が進んでいくと思います。