【解説】新総裁・岸田文雄は「これ」をやる
コメント
注目のコメント
昨日の総裁選、菅首相のスピーチがとても印象に残りました。
カーボンニュートラルの宣言や処理水の海洋放出、デジタル化などなど、「先送りできない問題に道筋をつけた」と胸を張って述べていました。
内容はさておき、口調がとても力強くてそれまでの菅さんとは全く違いました。「自分の言葉」で喋っている感じでした。いつもの会見でこの演説が披露できていれば、菅政権、続いたのでは…などと考えながら見いってしまいました。
それはさておき、「次の首相」は岸田さんになりました。
いつものことながら総裁選は派閥の論理が大きく働き、神経戦と情報戦の日々という印象もありました。それは今後の組閣や衆院選に向けてしばらくは変わらないでしょう。
ただし、大事なのはそこではない。むしろ、岸田さんが何を語り、どんな政策を実行しようとしているかです。というわけでこの記事では新総裁・岸田さんが語ったことややろうとしていることをまとめました。
先日の単独インタビューや、去年のインタビューも合わせてご覧いただけたら嬉しいです。こうした記事をベースに、岸田政権を定点観測できればと思っています。
https://newspicks.com/news/6194265
https://newspicks.com/news/5187116最近つとに思うのですが、マクロ経済政策、特に金融政策に明るい政治家が極端に少ないのは、メディアの記者から追求を受けないからではないでしょうか?それは、見方を変えれば、金融政策に明るいメディアの記者も少ないのでしょう。
この記事にしても、かろうじて財政政策については言及がありますが、金融政策やインフレ率については触れられていません。
ここ30年、第2次安倍政権の前半を除いて、日本はデフレ経済にずっと苦しんできたのに、自民党の新総裁が金融政策について発信が無いという点は、個人的には、それだけでニュースバリューがあります。
ですので、こうした記事では、「新総裁が金融政策について触れていないこと」がニュースであり、そのように明記するべきなのです。
(残念ながら、岸田氏個人が金融政策に疎いことは、総裁選の時点でのラジオ番組のインタビューで露見しています)
この記事がどうこうとか、運営がどうこうという話ではなく、メディア全体として金融政策について感度を上げていただかないと、デフレ経済の脱却など望むべくもないのかもしれません。