【文化人類学】今日からできる「参与観察」のすすめ
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前編で文化人類学の魅力にハマった方は、ぜひ後編も読んでいただきたいです。この分野まで研究対象になるのかと、その守備範囲の広さに驚きました。対談の後半では、研究者ではなくても実行できる「参与観察」の方法論が語られますが、たしかにやってみると、物事を見る目が変わりそう。やはり時間と労力をかけた先にしか得られない知見が、この世にはあります。
研究は大別すると量的と質的なアプローチがあります。ここで取り上げられているエスノグラフィーは質的アプローチです。量的アプローチは、データから知見を見出すもので、データサイエンずが注目を浴びてビジネスでも馴染みがでてきました。
質的アプローチには、データの収集や集計の過程で捨象されてしまうリアルに注目して知見を見出す面白さがあります。観察と分厚い叙述から知見を見出す作業は骨が折れる作業でもありますが、現場のリアルが宿るので腹落ち感が違います。
量的アプローチばかりが注目されてしまう状況だからこそ、質的アプローチも忘れないようにしたいですね。海辺の参与観察の話を聞いたとき、思い浮かんだのはNHKの番組「ドキュメント72時間」でした。
まさにあれも、ひたすら定点観測を続けますよね。一見、「こんな場所、人が来るのかな」「こんな古めかしいお店、需要あるのかな」と思うような場所に、本当にいろんな人がいろんな理由でやってくる。
さすがに24時間はハードですが、海辺やカフェで1時間でも休憩しがてら、プチ参与観察をするとおもしろそうです。
ちなみに文中に挿入した海岸のイメージ写真は、地元・神戸の須磨海岸です。
これも3月の写真で海水浴シーズンとは程遠い時期ですが、けっこう人がいますよね。
飯嶋先生が言うような「スーツの男性がパンを持って」いる姿、わりと見かけます(夕方は缶チューハイだったり)。
サラリーマンが海辺でたそがれるのは、全国共通なんですね^^