週刊文春、中づり広告を終了へ 「一つの文化だった」
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今の人々の生活スタイルには合わないということですね。時代を感じます。
デジタル化に伴い、電車での目線は上ではなく、スマホを見るために下になった。さらに、コロナ感染拡大防止に伴う、在宅ワークの拡大。
こういった背景を考えると、中づり広告終了は、当然の出来事なのだと感じた。
しかし、電車に乗ることが完全になくなるわけではない、中づり広告をしていたスペースは、別のコンテンツの利用として価値あるスペースだと思うので、時代にあわせた使用が今後課題になると考える。
と言う見解だが、こうして改めて中づり広告終了のニュースを聞くと、仕方ないと思いながらも時代を感じ、寂しさが込み上げてくる。
注目のコメント
こうやって出版業界のネタを取り上げてもらえるのはありがたいですね。中吊りはもう多くの雑誌が数年前から取りやめています。プレジデント誌も数年前に中吊りをやめています。いまも中吊りに似たビジュアルをみることがあるかもしれませんが、その多くは新聞広告用です。
中吊りをやめた雑誌群のうち、週刊誌で動きがはやかったのは「週刊現代」(講談社)だったかと。週刊現代は、中吊りをいち早くやめた後、2020年には「月3回」に刊行ペースを落としています。つまり「週刊」ではなく「月3回刊現代」なのですが、週刊誌というブランドはそのまま使うというしたたかな戦略です。価格の引き上げもはやかったですね。かつては420円でしたが、2017年ごろからジワジワと値上げが進み、いまは520円です。
中吊りは限られたスペースにどれだけ言葉を載せるか、という編集技術の粋でした。たとえば、よくみると「字詰め」が細かく調整されていることにお気づきになるかと思います。カギ括弧が前後の文字にめり込んでいるんですね。これは「2バイトで1文字」のデジタルフォントでは実現不可能です。デジタル化でそうした編集技術がひっそりと失われつつあるのはさみしい気がします。
追記:堀江さんに言及いただいてますね。光栄です。スマホの文字組みではプアな表現になってしまうことを書きたかったのでした。「画像」なら何でもできるのですが、レスポンシブやリキッドというデザインでも、そこまで対応してくれないので。うちのサイトでは小さな抵抗として、見出しに半角のカギ括弧を使っていたりします。。14年前、デジタルサイネージコンソーシアムを結成したころ、中吊り広告をデジタルにすることを目標に掲げましたが、今もしっかり残ってます。それだけ強い日本特有の文化なんですよね。でも、そろそろ。