【顔不問】若者が熱狂するメタバースSNSってなんだ?
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インターネット黎明期から、コミュニケーションはビッグビジネスでした。メッセージアプリ、ソーシャルメディア、マッチングアプリなどいくつもの「巨人」が誕生し、私たちの時間を奪っています。
「もうこれ以上、新たなサービスが入る余地はないだろう」と思っていたところ、今春爆発的なヒットとなったのが音声SNSのクラブハウスでした。改めて、コミュニケーション分野にはまだまだ掘れる余地があることがわかったのですが、では次に現れるダークホースとはなんなのでしょうか?
「次」は東方から出現するのかもしれません。今、中国で注目を集める次世代サービスが「Soul」。「顔ではなく魂でつながるマッチング」「メタバース・ソーシャルメディア」という新たなコンセプトを標榜し、爆速成長を続けています。
Soulはいったいどんなサービスなのか? 中国スタートアップ・データベース「ITオレンジ」の創業者・文飛翔さんにうかがいました。10代の頃にテレホーダイを使って、深夜にPCでチャットをし、スカイプをし、ネットラジオをしていました。昔のインターネットの使い方に似ていて、記事を読んでいて、どこか懐かしかったです。リアルな属性から離れて、自由に発言したり仲良くなったりしたいという欲求はみんなにありますよね。
リアルの自分を知らないけれども気の合う相手と、気軽にだべりたい、というユーザーのペインポイントはたしかにありそうですね。
実名化したソーシャル空間を匿名に戻すのではなく、人格も仮想化・抽象化してまた別の世界=メタバースで時間を過ごす。都会を生きる現代人にとってのある意味で"3rd place"的な世界ですね。
DiscordもFortniteもRobloxもサービスとしてのフックはゲーミングかもしれませんけど、本質的には程よい距離感のコミュニケーションのペインにこたえたからこそここまで広がっているのだろう、と。「魂のマッチング」をうたう中国のSoul、まったく知りませんでしたが興味深いですね。