【東修平】リーダーに「知識、経験、権限」はいらない
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1つが、これまでの方向性から大きく変える必要がある改革フェーズ。私が市長に就任した時がまさにそうでしたが、こうした場合はトップダウン式のマネジメントが求められます。
若くしてリーダーになった場合、知識も経験もないため不安になり、チームのメンバーなどに相談することが増えるでしょう。
しかし、あまりに多くの人の意見を取りまとめすぎると方向性が曖昧になり、結局、組織がどちらの方向に行くかわからないという状態になってしまいます。
そのため、トップダウンでビジョンを打ち出し、組織を向かうべき方向に導いていく必要があるのです。
一方、改革が進んで安定してきたり、既存の方向性の延長で物事を進めたりしたいフェーズでは、マネジメントの手法が変わります。
組織が安定期に入れば、ボトムアップ式のマネジメントが重要になります。
改革が終わり、より組織や事業などを拡大していかないといけないフェーズでもトップダウンを続けていると、リーダーの能力によって全体の成長速度が決まってしまうからです。
トップが指示を出している限りは、それ以上の速度で組織は進化しません。
ボトムアップ式では、リーダーは力強く指示を出すことではなく、部下が活躍できる環境を整備することが求められます。
メモ
注目のコメント
そもそも一定の立場にいる人がリーダーの役割を担うべきではなく、「誰しもリーダー」という考え方をすれば、どの立場であっても、それぞれの良さを生かしたリーダーシップを発揮でき、一人ひとりが輝く組織であり、幸せなことですね。
大切なことは、自分の得意・不得意分野を自覚していること。そして、不得意分野を周りへ伝えて、頼ること。頼ることもリーダーシップの大切な要素だということを、意外と見落としがちです。自分の弱い部分を見せる勇気こそ、リーダーシップ全開ですね。トップダウンは権限ではないの?という突込みはさておき、知識も経験も非常にあいまいな言葉です。「15年の経験というけれど、1年の経験を15回しただけでは?」と言ったりするくらいです。ビジョンと言うとやや軽いですが、こういう組織になりたいという同じ「絵」(言葉ではない)をメンバーとみられるかどうかがまず一番大切な気がします。
30代前半になり、大学生と話すと大きな価値観の違いを感じます。東さんが言うように、常に常識が変わる中で、知識や経験だけに囚われていてはチームをうまくマネージできないと感じます。
では、知識や経験、権限ではなく何が必要か。その要素については、明日の記事で言及されています。