ANA発、遠隔操作ロボを使った瞬間移動サービス「avatarin」発表--2021年秋に提供へ
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これ、いいですね。
記事よりーー
avatarinは、遠隔操作できるアバターロボット「newme」を使ったバーチャル移動サービス。PCから、各遠隔地に設置されたロボットにアクセスし、遠隔操作しながら自由に動き回ることができる。マイクとスピーカーを内蔵し、ユーザー自身がその場にいるかのように、話したり歩き回ることができるという。
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記事内に事例として書かれている、『まず水族館や美術館、ファクトリー見学といったミュージアムの鑑賞用途』といったレジャー用途よりも、ビジネス用途から、先に開始したほうが拡がりやすそうだなと思います。
例えば、海外のモーターショーや、CESなどのビジネスショー、展示会で、現地会場に、このロボットを置いておき遠隔から操作してカンファレンスに参加できるようにしておく、など。
大規模カンファレンスは、コロナ禍を経て今後、ハイブリッド開催(リアルとオンラインのダブル開催)になりそうなので、その良いところどりのシステムとして良さそうです。
また、ANAという大企業が自らの航空業という事業を潰しかねない、こうした『移動しなくてよいサービス』を作るあたりも、『イノベーションのジレンマ』を乗り越えている気がして好感ですね。以前ANAの新規事業戦略を研究したことがありました。その時に目を引いたのがこのアバター事業です。記事にもありますが、パンデミックになる以前から新規事業として手掛けてこられ、ここに来て注目が集まっています。
新規事業は、熱狂的な一部の賛同者と、多くの反対者がいるくらいの状況が逆に将来的な可能性があると言われることがあります。ANAのアバター事業も立ち上げ時はそんな温度感だったのかも知れません。
本業の航空事業において未曾有の危機となったこのタイミングだからこそ、社内外の応援者が増えたのではないでしょうか。この機会を活かして賛同者の輪を広げ、航空会社としての「非常識」が新しい常識に転換していくのではないかと思います。哲学の一つに、魂が生物の本質であり、身体はこの世界に接続するための道具である、というような考え方があった気がします。この発想はとても面白く、魂だけではこの世界に干渉できないとするならばこれに対する効果的な反論はとても困難です。ですが、あまりにとっぴなのであくまで一つの考え方として捉えるのみでした。私には到底本気で自分の入れ物となる身体を作ろうなどとは思えませんでした。なんだか自身の底を見た様な感覚に陥ってます。
ともあれ、世界中に瞬間移動を望めば障害はかなり大きい気がします。国のあり方によっては格好の餌食となり得る気がします。ですが、これ自体はとても面白く、ワクワクが止まらないように、想像が止めどなく溢れてきます。障害を超えて世界中どこにでも、ということになればどんなに素晴らしいか、夢が無限大に広がります。