【初】究極の精度で睡眠を測る、東大発ベンチャーの全貌
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日本の人の睡眠時間は、世界的にみて非常に少ないことで有名です。
OECD(経済協力開発機構)が2018年に発表した国際比較で、日本の睡眠時間は「7時間22分」。ワーストを記録しました。
その日本から出てきたのが、睡眠データを徹底的に活用しようという、アクセルスターズ。東大医学部発の生まれたてのスタートアップです。
コア技術を開発するのが、睡眠研究で世界が驚く発表を続ける上田泰己教授です。
アクセルスターズのコア技術は、ウェアラブル端末に搭載する「頭脳」、アルゴリズム。
この技術で間もなく特許を取得するとのことですが、これはかなり面白い展開になるのではないかと思います。
例えば、アップルウオッチなどの消費者向けウェアラブル端末で、医療機器レベルまで睡眠の計測能力をあげようと思ったら、アクセルスターズと提携してこの「頭脳」を借りるということになります。
実際、消費者向け製品に搭載する話が進んでいて、近いうちに私たちの目に触れることになるようです。
この知財の話はとても拡張性があり、製薬業界を巻き込んで医療の現場で使われていくという未来にはワクワクします。睡眠は体のデータの宝庫、解明がどんどん進んでいって欲しいです。日照時間の長短や騒音で鬱になる確率がちがうのであれば、人間の体と共に、外部環境を把握する装置が必要かも。日本固有の気候に基づいた睡眠の質を高められるアドバイスが欲しいですね。
熱帯夜で眠りにくい場合はどうすればいいか。クーラーの効きすぎで、体が冷え切って病気に鳴るのを防ぐにはどうすればいいか。この分野の深掘りはおもしろそうです。おそらく、一般人が知りたい睡眠の質と、医療関係者がそれとはレベルが違うのでしょう。
Apple Watchやfitbitは前者、この東大ベンチャーは後者に対応するアプローチをしているのでしょう。
データの精度を上げて、それを一般ユーザーへサービスを提供するのかがマネタイズする上での肝となりそうです。
このサービスはアクセルスターズにより提供されるのではなく、アクセルスターズはあくまで睡眠データの提供に特化するのかもしれません。
睡眠と食事は健康に直結するので、非常に楽しみです。