ソニー、テレビ工場自動化 23年度めどコスト7割減
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こちらの工場は、商品企画から生産まで一貫して対応し、マザー工場化しているところですね。2018年に研究開発棟も新設しています。
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO28858040R00C18A4TJC000/
新興国向けの商品開発が中心とのことなので、自動化しても日本に帰ってくるメリットはないでしょうね…。1. アセンブリ型のビジネスゆえ自動化は不可避:事実確認が完全にできていませんが、ソニーのテレビ事業は画像処理エンジンまわりなど製品性能の根幹部分を除いて外注比率が高いはずですので、収益強化には量をさばくか製造コストを下げるか。ソニーのTVであれば後者がまっとうな考え方になりますし、キヤノンあたりはかなり自動化を進めていると思います。
2. 製造の自動化は地政学リスク対策にも:自動化が進めば労賃の高低はあまり問題にならなくなりそうですので、電力・水利・物流がしっかりしていればどこでも作れるようになるのではないでしょうか。TVに占める大型液晶ディスプレイや有機ELディスプレイのコストの割合は高いと思われるが、これらディスプレイのコストは年々競争により下がっている。その恩恵を受けてTV自体の価格も年々下がってきているし、平均画面サイズは大きくなっていっている。
こうなると、輸送費であるとか、組み立て工賃や在庫費用の方が嵩んでくる。TVはどんどん進化して旧製品が陳腐化してしまうナマモノなのに、需要に応じて売れなければ安売りして在庫を捌かなくてはならない。工場から量販店店頭への効率的なSCMや工場での組立や検査工程を低コスト化していくことに意義が出てくる。自動化もその一環となる。
ソニーはTVではなんとか世界シェアを一定、保っているし、黒字化も果たしている。ベストバイなどでも高級感を保った売場を確保している。三星やLGが強い市場だが、これはソニーのブランド力のなせる業とは思う。
TVはディスプレイモジュールはディスプレイサプライヤーから買ってくるので、あとは筐体への組み付けやバックライトモジュールとの組み付けや検査、梱包が主な工程になる。
パナソニックの有機ELテレビの組立工程
https://monoist.atmarkit.co.jp/mn/spv/1706/07/news042_3.html