【前編】ハーバードの科学者らも注目するコロナ「研究所流出説」
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つまり、確実にいえるのは、
中国雲南省の銅鉱山でコウモリのフンから新型コロナウィルスに類似した(96.2%)ウィルス標本が、武漢ウィルス研究所によって、2013年に採取されていた。
というところまでですね。今のところは。96.2%類似していても、新型コロナウィルスそのものとはいえません。
今関心が集中しているのは、
1.武漢ウィルス研究所で、このウィルス標本を人為的に変異させる研究が行われていたのか(その結果新型コロナウィルスができたのか)?
2.研究されていたウィルスが武漢ウィルス研究所から流出したのか?
ということですね。
流出といっても人為的に市中に放出するといったことはさすがにないでしょう。米国政府の報告書では、2019年11月に、武漢ウィルス研究所のスタッフ3名が入院したことが着目されています。研究所内で感染したスタッフから外部に感染が広がっていったのではないかという仮説ですが、証拠はありません。
新型コロナに類似した標本、7年前に武漢研究所に送付-英紙サンデー・タイムズ
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2020-07-06/QD0MT9DWX2PT01武漢ウィルス研究所は今回のコロナと遺伝子配列が96.2%同じウィルスをコウモリのフンから2012年頃から採取していた。
とりあえずのファクトはこれ。
3.8%の違いとはいえウィルスの世界では完全別物。問題は
そのウィルスからなんらか変異等が研究所内で起きたのか
あるいはよもやなんらか積極的な企図があって巷間噂の絶えない生化学兵器の研究等による産物なのか
いややはり別物ウィルスが不運にも自然界から発生だけという話か
という、発生源の議論と
一方で流出論として
それがここに疑惑として論じられている「愚か者が外に持ち出した」のか、だとしてそれが悪意か事故か、
いや罹患した研究員により広まったのか
等々、ロジックツリーは多数ありかつ流出論のところはエビデンス採取は物理的に困難でしょうし、中国という国柄で、当事者が積極的に信頼にたるエビデンスを出すつもりが無い中で、米国という敵対国が調査したとて、おそらく結論は出ないのではなかろうか。今週、WSJの報道によって再び表舞台に戻ってきた”陰謀論”が、武漢ウイルス研究所からの人為的なウイルス流出説です。これが新型コロナの起源ではないか、と注目されています。
SARSによく似た未確認の「RaBtCov/4991」というウイルスと、SARS-CoV-2と似た「RaTG13」というウイルス。
コウモリでみつかったこれらのコロナウイルスは果たしてどうつながり、これが新型コロナの起源なのかどうか。(明日の後編に続きます。)