脳インプラントで動かすロボット義手に「触覚」を追加。物体を掴む動作にかかる時間を半減
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脳で考えて義手を制御し、そのフィードバックも脳に直接、という話です。この分野、インプラントまでいかない研究が当然多いのですが、その場合他の身体部位に触覚フィードバックを与えて操作性を上げる、というような方法がよく取られます。つまり、義手で触れたときにその触れたという感覚を例えば背中とか他の部位を押したりして伝える、ということです。
インプラントというのは特殊な状況なので、比較実験が難しそうですが、このような手法と比較したときに性能がどうなのかは気になるところ。(他の記事によると、この患者さんは首から下が麻痺しているとのことで、もしこのフィードバックをやろうとしたら首から上のどこか、になりそうです)人間は道具を自分の体のように使えるので習熟すれば問題ないということなのでしょう。
"得られる”触覚”は自然な感じではなく、圧迫感だったり疼痛のように感じるものの、すでにロボット義手を使いこなしてきた経験があるため、それに慣れるために苦労したりすることはなかった"スピードが上がるのは「もてている」という実感があるからでしょうか
”たとえばテーブルの上のさまざまな物を拾い上げて、やや高い台の上に移す動作を行うテストでは、電気刺激による触覚フィードバックがあるほうが、刺激のないテストに比べて2倍の速さでタスクを完了することができました”
利き手じゃない左手に箸をもってご飯を食べると、余計な力が入るので、スピードの遅さより緊張感と疲労感の大きさが気になります。力が適切に必要なだけ伝わっている感覚があると、力を抜いて暮らせるのかもしれません