「創業4年で史上最大級のIPO」世界最初のバイオベンチャーを作った男は科学者ではない
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注目のコメント
とても面白い記事で参考になりました!
記事の内容を踏まえると、ディープテックの領域で新産業を作るためには、少なくとも、
○ビジネスサイドとテクノロジーサイド、両輪を深く理解できる創業メンバー
○創業メンバーの誰かが、目標を達成できるメンバーを集める覚悟を持っている
○テクノロジーサイドの実現可能性が数年以内(資金調達で食いつなげる範囲?)
○テクノロジーで代替可能な、お金が動いている顕在化した市場(例えば、現在盛り上がっているAIテクノロジーは、技術が強くともマネタイズに苦戦している企業もありますが、代替できるようなお金が動く市場がまだ顕在化していなかったので、そこを見つけるという困難も超えなければいけない点で難しいのだろうと思いました)
は必要なのだろうと感じました。
VCで働くとこういうことを達成しうる力が身につくんですね、どこかの時期では働いてみたいなと思いました笑一人の情熱が世界を変える。勇気づけられる好例ですね。映画にもできそうです笑 私が理系で起業を考えていたときにもビジネスに興味を持つ科学者がいなかったので、ビジネスに興味を持つ科学者とビジネスマンのタッグは日本でも生まれてくると良いなと思います。
面白い。良記事。
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ハーブ・ボイヤーに電話をかけたとき、スワンソンはベンチャーキャピタルのクライナー&パーキンス(K&P)をクビになって正式に失職していた。相手が遺伝子組み換えの共同発明者の一人であるということも知らないまま、商業化までどれくらいかかるのか質問した。「数年内」という回答を聞き、驚いた。これほど大胆な予測をする科学者に出会ったのは初めてだったのだ。「実際に会ってお話しできるでしょうか?」とスワンソンは聞いた。「忙しいから……」「どうしても直接お話ししたいんです!」。スワンソンは決して引き下がらなかった。遺伝子組み換えの商業的価値を理解できる一流科学者にやっとこのことで出会えたのだから。
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要するに、遺伝子組み換えの商業化を目指すならば、文字通り持てる力の百パーセントを注がなければならないのだった。起業が成功する保証がどこにもないなかで、無給のままで何カ月にもわたって全力疾走する覚悟があるのかどうか、ということなのでもあった。
ここでリスクを取らなかったら一生後悔する
そんな展望を頭の中で描いてスワンソンは不安におののいた。だが、MITを卒業後最初に就職したシティコープ時代のことも思い出した。たった1日で、同行は200人に上る管理職——勤続数十年の社員も含まれた——を解雇したのだ。誰かに雇われているからといってセーフティーネットに守られているわけではない。今目の前にあるチャンスに目をつぶって85歳の誕生日を迎えたとき、自分の人生を振り返ってどう思うだろうか? 納得できるか? 85歳になった自分を想像してみておのずと答えは出てきた。ここでリスクを取らなかったら、一生後悔することになる!スワンソンはスタートアップに一生を懸ける最高経営責任者(CEO)になる決意をしたのだ。
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