IBM、世界初の2nm半導体技術を発表 バッテリー寿命は7nmの4倍
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おおIBM!
IBMはPCや半導体の製造・販売からは手を引いてしまっていますが、キーとなる技術の研究・開発はIBMが引っ張っていたりするんですよね。昔のSOIから、銅配線、Ge導入のストレインドシリコン……
今回の試作チップも独自の「nanosheet」技術に基づくものでして、これがモノになって量産まで至ればIBM凄いなぁ。(もしそうなれば当然IBMに特許料が入るでしょうから、こういう形でマネタイズしているのではないかと思います。)
nanosheetについては2017年(かな?)に発表された比較的最近の技術で、GAA(Gate-All-Around)や、日本語では全周ゲートなどと呼ばれている技術の一種です。
日本語の紹介記事としてはこちらをどうぞ。
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/kaigai/1072737.html
もっとざっくりとした紹介記事としてはこちらをどうぞ。
https://wired.jp/2017/07/06/ibm-silicon-nanosheets/
ちなみに毎度の話ですが「2nm半導体技術」と言っても2nmの寸法を作っているわけではありません。この誤解を招く数値アピールはいつまで続くんですかね……
注目のコメント
2nmって原子20個分の太さ・・・・すごい。。。そろそろ技術が物理的限界に近づいている気も。
・・・ですが、この「何nm」ってメーカーによってまちまちで、IBMの2nmは実際は3.5nmくらいかも、という記事も:
https://wccftech.com/ibm-unveils-the-worlds-first-2nm-technology-with-nanosheets-but-dont-let-that-2nm-tag-fool-you/
でも、たとえ3.5nmでもすごい。。。本論ではないのだが、IBMは半導体事業を2014年にGFに売却発表(多分翌年とかに完了しているはず、おまけにお金を支払って買い取ってもらう形だった)。でもどうして製造技術の研究開発をしているのかが気になってググったら下記のような記事が。
ただどうやってマネタイズしているのだろう?
https://news.mynavi.jp/article/ibm_semiconductor-1/
https://news.mynavi.jp/article/ibm_semiconductor-2/
https://news.mynavi.jp/article/ibm_semiconductor-3/IBMとSamsungは結構前に先端半導体の共同開発するとのニュースがあったけど、現在も続いているのだろうか。IBMは、TSMCに製造委託している、というイメージが無い。メインは共同開発している企業?。
去年、IBMの先端半導体の製造をSamsungが受託している。
IBMの半導体部門は、もしかしたらマネタイズしてなくて、独自もしくは共同開発した先端半導体を製造委託して、自社の競争力を高めるための存在なのかな。
それが回り回って利益を出しているなら、直接の収入とはならなくても、マネタイズと言えるのかもしれない。
『サムスン電子と米IBM、次世代の半導体技術を共同開発: 日本経済新聞』
https://www.nikkei.com/article/DGXNASGM1303S_T10C11A1FF2000/
『【電子版】IBM・GF・サムスン、線幅5ナノの半導体製造プロセスにめど | エレクトロニクス ニュース | 日刊工業新聞 電子版』
https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00430983
『サムスン、IBMの最先端半導体を受託 新技術適用: 日本経済新聞』
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO62757970Y0A810C2FFJ000/