【新】リモートワーク時代の「良いマネジメント」とは
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振り返ってみると、政府によって働き方改革が本格的に叫ばれ始めてから早5年。
多様な働き手を受容することで労働力を増やす。一人ひとりの働き方を柔軟化することで労働生産性をあげる。つまり、日本人が苦手な多様性のマネジメントと自律的な社会の基盤をつくることが働き方改革の目的・本質であったように思います。
期せずして、これまでの社会の前提条件がコロナ禍で変わり、マイノリティや外れ値でしかなかったリモートワークや在宅勤務を多くの人が実際に体験。
5年前にはおよそ想定されなかったような、10年先の未来が一足飛びに目の前にやってきたような世界。結果として、このNew Normal(=新たな日常・新常態)において、適応できている者とそうでない者の二極化が進んでいるように感じます。
これまで、どれだけ議論しても価値観や思考のプロトコルがそろわなかったのに、きっと今ならば、リモートワークの良いところや難しいところ、あるいは「ワーク・イン・ライフ」のような言葉の意味するところを、ほぼすべての人が体験ベースで実感できるのではないでしょうか。
この4月から会社で新年度が始まったという方、子どもの新学期が始まったという方も多いでしょう。コロナ第4波や変異株の広がりにより、3度目の緊急事態宣言が現実味を帯びてきています。
私たち一人ひとりが、「過去の状態になんとか戻そう(Build Back Better)」という姿勢ではなく、強い意志をもって「未来を柔軟に創り変えよう(Build Forward Better)」と考えることが、個人にとっても、組織にとっても、社会にとってもプラスになると信じています。
そんな中で、私なりにこの1年ほどの間に考え、実践してきたリモートマネジメントについて、取材いただきました。
リモートだからこそ浮かび上がる様々な当たり前や、リモートだからこそ見落としてしまう色々な落とし穴。ここから毎週日曜日で1ヶ月にわたって全4回の特集になりますが、少しでもみなさまの役に立つような気づきがあれば嬉しい限りです。ぜひお付き合いくださいませ!うなずかされることがたくさんあります。
ミッションや価値観については「いつの間にか希薄化した」のではなくミーティングと同じように「希薄化していたことがあぶりだされた」だけではないかと思います。そもそもなぜみんなこの会社で働いているの(みんな・being)は潜在的であるため、表面的、例えば一緒に食事にさえ行けば「分かった気になる」的なところがるのではないでしょうか。今月のプロピッカー新書は「リモートマネジメント」について。このテーマ、当事者として課題に直面している方も多いのではないでしょうか。
私自身も、短期的/個人的なことだけ考えれば、リモートワークになって格段に生産性が上がりました。しかし、非公式な情報が得られる飲み会の頻度は減っているので、長期的にどのような影響があるかはわかりません。その意味でも取材中、曽根さんの分析力・言語化力に対して、何度「そう!そうなんです!」と思ったか知れません。
連載を通じて、「個人は」「(チームを預かる)マネージャーは」「(採用や育成を担当する)HR担当者は」「(会社全体の風土を作る)経営者は」どうすべきか、と異なる立場で分析をしていただいています。ぜひお読みいただき、明日からのリモートワーク生活に生かしていただければ幸いです。