ストライプの企業価値、3倍の950億ドル-新たな資金調達ラウンド
コメント
注目のコメント
今回の調達で、コードペースト型の決済代行であるストライプの時価総額は約10兆円になりました。資金調達する必要がないくらいキャッシュフローは良好なのになぜ調達したのか。万一への備え、ということらしい。
彼らは30年後を見据えてアフリカへ投資しています。こういう長期の投資資金として使われるのでしょう。すでにターゲット企業があるのかもしれません。オンライン決済のStripe、シリーズHで6億ドルの資金調達。評価額は950億ドル(約10兆円)とTikTok運営のバイトダンス(1400億ドル)に次ぐ世界2位の水準です。
投資家はAllianz X、Axa、Baillie Gifford、Fidelity、Sequoia Capital、NTMA(アイルランドの政府ファンド)など、欧州の投資家を中心に、保険・政府系など長期投資家がメインです。欧州市場の拡大を目指すという彼らの意思の表れでもあるでしょう。
ストライプがプレスで発表した「欧州市場へのこだわり」と「欧州成長企業への言及」に注目しました。
Stripeを利用している欧州発成長企業としてプレスリリースに言及があったのは以下の企業です。
🇬🇧Deliveroo(フードデリバリー)
🇫🇷Doctolib(医者のオンライン予約)
🇮🇪Glofox(スポーツクラブ管理)
🇸🇪Klarna(オンライン決済)
🇫🇷Manomano(DIYのEC)
🇩🇪N26(チャレンジャーバンク)
🇷🇴UiPath(RPAソフトウェア)
🇱🇹Vinted(古着販売のB2Cアプリ)
欧州在住のスタートアップ編集者としては、嬉しい限りです。
https://stripe.com/newsroom/news/stripe-series-h
今後、ストライプは上場を目指すのか、それともこの6億ドルの調達資金で未上場で成長するのか。先日Klarnaの調達ニュースもありましたが、決済プレイヤーの動きに今後も注目しています。わかりやすい料金体系と実装しやすいAPIとはここまで破壊力があるモノなのか。
他の決済代行と何が違うのか?疑問に思う方もいると思います。表に出ている比較表だけ見るとピンときませんが、試しに一つECサイトをオープンしてみたらいいと思います。ストライプ以外の決済代行サービスにも問い合わせをしてみましょう。リアルな比較表を作るとビックリします。
凄さを体感します。