【最前線】ZARAよりググられたアパレル、知ってますか?
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注目のコメント
衣料品業界の悩みが在庫。製造された衣料品の50%以上が余剰在庫になると言われています。
どうしたら、売れる商品だけを作ることができるのか。
このテーマに驚くべき解決方法を見つけ出したのが、今回ご紹介する越境EC企業SHEINです。企画から製造までわずか1週間という超高速サプライチェーンをフル活用。グーグルトレンドや他社ECサイトの売れ筋商品分析から、新商品を超多品種超少量で生産してテスト販売することで、まるでウェブサイトのABテストを衣料品で実行するような超速経営を実現しています。
なぜ、こんな超高速製造ができるのか?どうしてこんなアイデアが生まれたのか?これまでほとんど知られてこなかった“神秘の企業”の実態に迫ります。語り手はYJキャピタルの李路成さん。
脅威のウルトラ・ファストファッション企業SHEIN、ぜひご注目ください。「C2M」(Consumer to Manufacturing)において、
・C側:他社ECサイト/Googleのトレンドデータ解析
・M側:協力工場と良好な関係構築(例:金払いの良さ)
の両面からClock Speedを上げる構造・具体例が分かりやすい記事ですね!
少し抽象度を上げてみると、この組み合わせは色々なパターンがあると気付きます(C側×M側)
・ライブの瞬間FB × 製作現場/倉庫併設型スタジオ:
ライブコマースMCN(ライバーPB型のマスアパレル)
・SNSコミュニティの顧客FB × 大手OEM先基本レシピ:
新興D2Cブランド(Perfect Diary等)
・グループ購買 × 在庫/廃棄に悩む生鮮農家の組織化:
コミュニティコマース
※ 基本的にはどのパターンもマス向けセグメントと認識
(Clock Speedとコスパを優先する世界)
M側の盛り上がりとしては、以下も象徴的に感じています
・高口さんコメントにあるAlibaba「犀牛智造」
・ライブコマースMCNの評価もC側(ライバー人気)
だけでなくM側に価値評価の主軸が移りつつある
・アパレル/テキスタイル業界特化型SaaSの勃興
(別記事へのコメント再掲)
マクロに中国消費財サプライチェーンが2つの要因で猛烈に鍛えられている
①世界の工場としての長年の蓄積
・そもそも生産や流通が各地に集積
・グローバルブランドのOEMを経験
・cf) 中国アパレル生産270億着/年(日本は1億着未満)
②デジタルチャネル進化によるClock Speed向上
・「リアル → EC → KOLマーケ/ファンコミュニティ →
ライブコマース」という"C:表側"の急激な変化につれ
"M:裏側"のサプライチェーンも鍛えられてきた
(販売/マーケ → 決済/物流/クラウド → 生産側)
・例えばライブコマース×アパレルでは、ライバーが
ファンから得たフィードバックを1〜数日でサンプルに
反映し1週間以内には製品を販売・発送完了
・cf) アパレルでは「数十SKU × 半年サイクル」だった
ような工場も「数百SKU × 数日〜1週間サイクル」に
設計・生産側のClock Speed向上
個別ブランドの流行り廃りはあるが、メガトレンドとして様々なケースの根底に存在要するにファストファッション+D2C。一瞬で企業価値が跳ね上がるのは当たればデカイ中国スタートアップならでは。ファストファッション第一世代がほぼ散りつつあるなかこちらはどうか。品質は安かろう悪かろうという定評でサステナブル全盛の世相とは正反対。