五輪ボランティア390人が辞退 森氏女性蔑視発言後の5日間で
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今回話題になっている大会ボランティアは約8万人の登録があります。
https://www.nikkei.com/article/DGXLSSXK30776_T21C19A0000000/
去年延期に伴って、大会組織委員会がボランティアにアンケートを行った結果、21.5%が「21年は参加できない可能性がある」と回答しました。ボランティアの33%は10〜20代の学生なので、進学や就職の影響があると考えられます。
また、66.8%は「感染対策防止に不安」と回答しています。ボランティアの34%は50〜60代の方々で、重症化が危ぶまれる世代です。
10〜20代・50〜60代の全員が辞退することはないとしても、全体の2〜3割の辞退は想定できる気がします(完全に感覚値ですが)。
大会ボランティアの最低必要人数は、
案内➡︎1万6000人
競技➡︎1万5000人
移動サポート➡︎1万人
アテンド➡︎8000人
運営サポート➡︎8000人
ヘルスケア➡︎4000人
テクノロジー➡︎2000人
メディア➡︎2000人
式典➡︎1000人
合計すると、6万6000人です。
登録されている8万人のうち仮に3割が辞退したら5万6000人、2割でも6万4000人なので、どちらにせよ不足しています。
ここから考えると、今年1月の時点で、組織委広報部が東京新聞の取材に「延期後の辞退者は全体から見ればごくわずかで、運営に支障はない」と答えていますが、今後起きうるケースを考えたときに真実味がない回答だったと思います。
https://www.tokyo-np.co.jp/article/81669
もし私がボランティア登録者だったら、今回のことで辞退というよりは、そもそも「五輪をやる」と言いながらも本当はやるつもりがないように見えるので、引き続き静観するだろうと思います。自ら辞めなくても五輪そのものが中止になる可能性も高いし、一度辞退したら復活できないシステムになっていますし。かといって、森会長の発言に何も思っていないわけではありません。
したがって、辞めなかった人が全員未だに五輪に貢献したい人でもないでしょうし、残った人が森さんの発言に何も思っていない人ばかりでもないだろうな、と考えています。森氏の発言はオリンピックの理念と反しているということで、権力に屈しずにみんなが声を上げるという意思表示ができるのは素晴らしいと思います。
同時に、私たちがこうして意思表示をするのは「公的な存在である森氏のある一時点における発言内容」に対してであるということを忘れないようにしたいです。
プロピッカーの氏家さんがコメントをしていたように、森氏のこの発言から特定の年齢層の人を十把一絡げに「老害」と評して、個人の行動を集団の問題とすり替え他の方々を傷つけたり、森氏の行動ではなく人格否定にまで走ってしまったりというのは、結局森氏の行動批判をしながら自分たちも同じようなことをしているに過ぎないと私は思います。
正しくないという行動についてはしっかりと意思表示をしつつ、そういう時こそ「悪ノリ」しないように、しっかりした自分軸を持つことと、常に自分だってミスをしうるという謙虚さを忘れるべきではないのではと感じてます。