【橘玲】資本主義という「ゲーム」の本質を教えよう
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私は、残酷な世界と言うのは、昔から変わっていない
と思う。
いつの時代の本を読んでも、社会の不平等や
悲惨さを述べており、四騎士が現れて
戦争や、革命が起こっても、同じ事を繰り返している。
しかし、200年前に比べ、人間の平均寿命は著しく
長くなり、何よりその数はとんでも無く増えている。
これは、生活が向上しているのである。
昔なら生きていけない人が、生きて行けていける。
即ち、ロングテールのスケールフリーネットワークが、
右側即ち豊かな方にシフトしているのである。
そしてそれは、良い事であり、世の中は良くなっている
と私は考えている。
何故そんな事が起こるかは、テクノロジーの進化が
一番の理由だと思う。
それに対して、各個人の人としての心の進化は、
明確に認められない。
我々は今素晴らしくも、恐ろしいテクノロジーを手に
しているが、その心が幼稚であれば、人類の歴史は
そこで終わる事になるであろう。
周りの人を大切に、真面目に、義務を果し
人から奪うよりも、与える事を考えるべきである。導入部の格差社会が起きる背景と要因の整理は、皆が知っておくべき「事実」として深く賛同して読んだのですが、最後のまとめがこの状況を受け入れて個人個人ができることを(長期積み立てとかマイクロ法人設立)しましょうとなっている点は個人的には残念に感じました。
ここで述べられている通り、圧倒的な勝ち組に対する妬みが問題ではなく、取り残された人が発生することが問題です。本当に取り残された人を生み出さないことに解はないのでしょうか。
大きくアプローチは2つあると思いますが、本当に無理なのでしょうか。
1)取り残された人の不公平感を解消するような仕組みを導入する
2)世界全体の生活水準や幸福度の底上げを行う
どちらもそれをやることの意義、取り残された人の不公平感と言う負の遺産を溜めすぎないことを、皆が強く認識することが始まりなのではないでしょうか。その意味で、本稿の冒頭部分は深く賛同する一方で、最後諦めに似た締め括りで終わっていることに残念さを感じた次第です。アルファ、非モテ、無理ゲー、コスパ等の多くの現代語と様々な視点からの強い論理構成が混ざりすごく惹き込まれる文章です。
筆者の仰る下記のシナリオは悲観的ではなく現実的なのだと思います。社会構造の機能不全、それを解決するリーダーシップやイノベーションは現実問題非常に難しいと素直に感じます。
---本文より引用---
「格差を是正する四騎士」が現われることはなく、グローバル資本主義の拡大やテクノロジーの発展によって、経済格差は不可逆的に拡大していくことになります。
私はこれが、もっともあり得るシナリオだと考えています。
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20年前にアメリカ西海岸に初めて行った時のリベラルに溢れた心地よい風を思い出しました(その当時もある地域は非常に治安が悪く怖かったですが)。同時に本能的にリベラルの厳しさや個人として問題を解決していく必要性も強く感じ、投資や会計の勉強をし始めたのも思い出しました。あんな風を味わうことはもうできないのかなぁ…
私は日本でも有数のかなり治安の良くないエリアで育ったのですが笑、そこで教師をしていた母親に下記のようなことを何度も教えられました。
「全て良い人も全て悪い人もいない。みんな良いところも悪いところもあるし良い悪いじゃない特徴もたくさんあるの。だから見た目や印象で判断したらダメ。良いところを見つけなさい」
様々な格差や対立もそうですが人としてのあり方が問われているような気がします。