バス・トラック・タクシー 運転手“病気が事故原因” 増加傾向
コメント
選択しているユーザー
ドライバー不足により高齢化してるのが1番の問題。
睡眠時無呼吸症候群の治療を徹底するだけでも数値は改善するでしょう。
脳ドックは高いのでなかなか導入が難しいところです。
注目のコメント
①前半の統計的な考察について
「一昨年の人身事故23件、物損事故66件、運転中断238件。
7年間で2.5倍。」
運転中断がほとんどなのをどう扱うか。統計的に複合的なアウトカムを評価する「研究」をする場合は同列に並べるようなものを合算します。
実際の事故と運転中断を同列にするかは、事業者としては同じレベルでなくしたいことなのかもしれませんので否定はしませんが、本人が自主的に運転中断しているので、健診の効果の話には繋がらないものと考えます。
また、7年間の合計が1891人、平均270人で、件≧人ということを考えても考えなくとも、一昨年がそんなに増加傾向なのか、平成25年が低い値だっただけなのではということも考えられます。
②脳ドック、自動車運転について
脳動脈瘤(文中に出てくる大動脈瘤とは全くの別物)は有病率1-3%程度、加齢によって増加することが知られています。
小さなものへの治療介入は合併症リスクとの兼ね合いから益がないと考えられています。最多部位の小さな瘤はほとんど破裂しないと報告もあるものの、部位によっては小さくとも破裂リスクが0.5-1.0%あるというデータもあります。
脳ドックが一般に有用かどうか明確なデータはまだありません。
自動車運転の制限は非常に難しい問題です。安易な制限はその人の人生の質を大きく損ねる可能性があるからです。失神やペースメーカーを扱う私もよく悩まされます。
既知の病気・発作で事故を繰り返しても過失を問われない時代ではなくなった代わりに、どういう方に運転を許可できるか、今もなお検討されながら、制度は変わっていっています。
そこには一般的な自動車事故発生率と変わらない程度と考えられる発作リスクであれば許容されるといった考え方が使われています。(ある程度のマージンはとった上で)
ただ病気のある方については、大型車や2種免許は一般に許可されません。しかし、健診で見つけた無症候の所見でそこまで厳しい判断ができるか。しかも、サイズが小さければ治療メリットがリスクを上回らないことが知られている中で治療も提供しがたいです。
脳ドックを含めてどういったスクリーニングが有用性が高く、逆にどういったものが有用性が低いのか。そして、その結果をどう現場に運用していくのか、引き続き検討が必要ということだと思います。病気としては個人的には糖尿病の重症低血糖はかなり危険だと思います。日本の糖尿病患者はすでに1000万人を超えています。重症低血糖は糖尿病であれば誰もがなる可能性があります。血糖値を下げればと言う考え方だと場合によっては下がり過ぎて意識が飛んでしまいます。運転中にもある可能性がもちろんあるので、予防も含めた準備をして運転に望んで欲しいです。
参考サイト https://www.diabetes.co.jp/dac/coexistence/severehypo-general最近TV等で目にするようになったのはメディアがターゲットにしてるからかなとも思いますが。
車の機能に限って言えば対処方法はあるわけで、
①車両に運転者の健康状態をモニタリングし、異常時に何らかの対処ができる機能をつける
②車の走行状況をモニタリングし、異常時に(以下略
③完全自動運転の早期実用化
この中で①と②は既存の技術で実現できるはずです。
やらない原因はどこにあるのでしょう?
③だけ実現の難易度がちょっと飛躍してますが、こちらはトヨタさんが富士の麓に作る未来都市でシミュレーションを頑張ってほしいです。