人を動かすリーダーの話術 気持ちの「体温」を込める
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研修や講義の際に、私は「言葉の体温」という表現を使います。
「言葉の体温」は、感情によって高まるものではなく、冷静に誠実に考えられた文脈の上に生まれるものです。それは激しい言葉によるのでも、珍しい言葉によるのでもありません。
相手に最も伝わるのは、節度のある熱量を持った普通の言葉や平易な言葉です。歴史的な名言である「I believe」も「Yes, we can」も、先日のメルケル首相の演説も、極めて普通の言葉で語られています。
「勝負の3週間」や「最後の船」といった勇ましい言葉に頼っている限り、心に響く「体温」のあるメッセージを発することは難しいと言えます。
注目のコメント
菅首相が海外のリーダーに比べて感情が欠如してしまっていたり、他人の言葉で語るが故に「心に響かないメッセージ」の話し方になってしまっているということについて: 記事には菅首相がリスク回避の観点から、プロの広報専門家の人が書いた原稿を読んでいるからだろうと書かれています。
日本に必要なのは、リーダーが感情を入れたり自分の言葉で語ることのみならず、フォロワーとして国民全体が「完璧主義」のマインドセットや出る杭打つ、の精神を無くしていく努力が必要なのではないかと思います。色々と揚げ足とりをしたり、何か個性が際立つ人や他者と違う持論を展開する人に対して日本は全体としてあまりにも厳しすぎるように感じます。「自分なりの「大義」や、譲れないポリシーを持つこと」が大切と書かれている。
まさしく「セルフブランディング」の大切さを理解しているかしていないかが 大きな差になってくる。
自分の気持ちを伝えたいと思う強いを実現するためには、自ら工夫が必要。ロゴス(論理)パトス(感情)エトス(信頼)のバランス。
専門家の分析と対策の精度が昨年4月より上がっているとすればロゴス面からの訴求はできるはず。
しかし受信側の国民の動きが変わらないのは、発信者のエトスとパトスが欠けているように見えるから。
総理だろうが、一市民だろうが困難に直面していることには変わりない。
「声の体温」とは言い得て妙で、こんな非常事態には、論理だけでなく声の温もりも頼りに行動を選びたいのかもしれない。