10万円の給付 実際に使ったのは1万円? 証券会社が試算
コメント
選択しているユーザー
不安が強い中で政府がお金をばら撒くと、市民は将来に備えて貯蓄してしまう可能性があり、特に減税や給付金の場合には、経済活動が落ち着いて景気が良くなってから増税で資金回収される可能性が充分に高そうなので、合理的な人はそのまま貯蓄して増税に備えてしまうから、消費を増やす効果はないという理論を唱えた経済学者がかつていました。この理論が一般的に正しいかどうかは難しい問題ですけど、コロナ禍が当分は収まらないと感じられる現状では、概ねこの理論通りに行動した市民は意外に多くて、景気を刺激する効果を消してしまったと解釈してもよさそうな気がします。まぁ、自分達以外の下級国民には自粛を求めながら、自分達上級国民は好き放題に古い消費生活を楽しむような政治家と官僚がやる政策にいつも自在に操られてしまうほど、日本の下級国民は馬鹿ではないようで、甘く見過ぎて残念でしたね、安倍前首相及び菅首相とその仲間の皆さん。
注目のコメント
そもそも、今回の特別給付金は、一人一人の困窮度合いをタイムリーに把握することが不可能であったという技術的制約のために、全国民に一律でばら撒かざるを得なかったという側面があったことを忘れてはいけない。
しかも、その「一律ばらまき」ですら、時間がかかりすぎた。
今行うべきは、それを繰り返さないための所得把握の精緻化と、それを支える行政や金融を含む生活全般のデジタル化を強力に推進することではないか?
デジタル化の遅れを放置し、対応を後回しにして、当時の対応だけを批判するのは、生産的な議論とは言えない。
また、行動経済学的などの観点から、どのようにすれば、給付がより効果的に消費に回ったのか、むしろそれを調査して改善点を提言すべきではないか?
しかも「独自の手法で分析」というだけでは、検証もできず、その先の生産的な議論につながらないと思う。貯蓄総額が急増したので、マクロでみた使用額はゼロと見なすことも可能です。ただ実際には、たくさん使った人、ほとんど使わなかった人に分かれるので、平均して1万円という数値には納得感があります。
だから給付金は意味がないということにはならないでしょう。
というのも、コロナ禍の給付金をいち早く提唱したハーバード大学のマンキュー教授も言ってますが、給付金は需要刺激策ではなく、逆に経済を動かさないための生活保障策ですから。