円上昇、一時102円台=9カ月ぶり、米緩和長期化で―外為市場
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ドル安の結果としての円高ですが、その余波の大きさ(上昇率)で言うとやはりユーロ高に比べればマシです。ひとえに貿易黒字の違いだと思います。この手の通貨高を打ち消すのが厳しいことは白川時代の日銀が実証済みです。ECBのBSが世界最大でもこうなっているのはさもありなん。
FRBが共に弱いインフレ率と雇用の両睨みのなか原則現状維持を決め量的緩和姿勢の長期継続がはっきりしてドルが弱含み、筒一杯まで緩和している日銀が大幅な追加緩和をするのは難しいとみて対ドルで円が相対的に高くなった構図でしょうか。異次元緩和で80円前後からピークで125円を超える円安を招いた円の実質実効為替相場、つまり本質的な円の価値は歴史的にかなり安くなっていますから。
続く我が国の政策決定会合で日銀はどんな方針を出すものか・・・ 原油が安いこともあって足元の貿易収支は円高に繋がる黒字基調、対ドルでの円高を追加緩和で阻止しようとすれば、かなりのエネルギーを要しそう (・・?円高の主な要因は、金融緩和によりアメリカが実質マイナス金利になったことです。
実質マイナス金利とは、物価上昇率が金利を上回っている状態を指します。つまりドルを預金していると価値が目減りしていく状態であり、消費を促す効果がある一方、ドル人気の低下につながっています。
次期財務長官であるイエレン氏は低金利路線のハト派ですから金融緩和は継続する見通しです。円高トレンドはしばらく続くでしょう。