スタートアップはいかにして参入障壁を築くか?
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競争優位性というのは奥が深い。ウォーレンバフェットのいうMoat(堀)ではないですが、レイターステージ以降のスタートアップにおいては、現場ではあまり意識しなくとも、経営においては意識することが必要になってくるもの。スイッチングコストとか、ネットワーク効果とか。
投資家の目線と経営する側の目線は大きく異なるもので、投資家は「TAMは?競争優位性は?」と聞いてくる一方で、経営側は「うちのプロダクトは唯一無二なんです」と主張しがち。製品市場、ユーザー相対と同様に、投資家に対しても、顧客逆引きのコミュニケーションが求めらていくように思います。
どの論文かは失念してしまいましたが、いわゆるエクセレントカンパニーと言われる企業は、product leadership(プロダクト), customer intimacy(セールス&マーケ), operation excellence(オペレーション)のいずれかにおいて少なくとも圧倒的な優位性をもっている、というのを読んだことがあるように思います。あらためて、参入障壁や競争優位性は深いテーマですね。参入障壁は最初から盤石とはいきません。少しずつ堀を深くし他社が入ってこない、入る気をなくす状況を作れるかが大事です。その意味で、障壁そのものの高さもそうですが、障壁が積み上がっていくスピードも大事だと思います。早ければ早いほど追いつくのが大変で、そもそも競合がヤル気をなくすのです。
「そもそも多くの場合、プロダクトのみで競争優位性を維持できているのは相当レアです。
創薬や特殊なIPで守られている領域であれば別かもしれませんが、多くのスタートアップが手掛けるメディア、C向けサービス系の事業では、プロダクトそのものを永続的に差別化することはできないでしょう。そうした前提を踏まえ、グロースステージの参入障壁は総合的に構築していかなければならないと言えます。」すごく重要な論点で、ウォーレンバフェットも、
「高い参入障壁を持つ会社に投資する」
と自身のコアの投資哲学を語っています。
長期的に利益を上げ続けられる事業は参入障壁命です。
参入障壁について体系的に語られたフレームワークは多く無いですが、ポーターの7つの参入障壁が参考になります。
https://www.kaizen-base.com/contents/str-43006/
① 規模の経済性
② 製品差別化
③ 巨額の投資
④ 仕入先を変更するコスト
⑤ 流通チャネルの確保
⑥ 規模とは無関係なコスト面の不利
⑦ 政府の政策
動画でもよくまとまっています。
https://m.youtube.com/watch?v=QW0wMNG7GAQ