ボブ・ディランさんの全楽曲を取得 米ユニバーサル、数百億円か
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楽曲への投資は個人にも広がっていて、ウェブ上には既に個人が受益権にビッドできるRoyalty Exchangeというサービスが。投資単位は数百万円から数億円、表面利回り一桁後半から10数パーセントで、なかにはビヨンセの曲が出ていたり、往年の名曲が出ていたり。
背景には投資商品としての景気連動性の低さと金融緩和政策、そして高齢化した往年のロックスター(とその遺産相続者たち)が現金化を欲し、「在庫」が出現してきたという事情あり。
注目はプライベート案件で、近々エミネムの14年分の楽曲が売りに出る予定。ラッパーのWiz Khalifaと最近薬物中毒で亡くなったMac Millerのコラボ楽曲には、既に予定金額の倍以上の申込が殺到していると発表されています。
ほかにもロンドン市場にはHipgnosisという楽曲権利ファンドが上場済み。これ、不動産におけるREITのようなものです。立ち上げたのはガンズの元マネジャーMerck Mercuriadis。1000億円を調達して著名アーティストから何万曲もの権利を買い付けていることで有名です。
個人向け非上場案件は情報監査の仕組みなどまだまだ発展途上だと思われますが、いまは世界中の投資家がリターンを探し求めている金融情勢。リスクプレミアムがどんどん下がってきているんですね。
個人的には、大好きな曲の受益権を持つことには「憧れ要素」という独特の価値もあるなぁと。
それに曲なら自分で分かるから、下手な「思い付き投資」「とりあえず投資」よりよほどいい。好き嫌いと投資商品としての良し悪しは異なるものの。映画、テレビ、CM、Spotifyなどで流れたり、他のアーティストにカバーされる度にお金が入ってくるので、ユニバーサルにとっては良い投資なのでしょう。
他の報道では買収額$200~300mとも言われていますが、そうだとしたらTaylor Swiftの楽曲が$300mで買収されたのを踏まえると、お買い得のようにも見えます。