【教養】日本人が忘れている「レアメタル」をあなどるな
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『また、中国はこれからますます、自国「外」のレアメタルを押さえにいくと思います。
レアメタル大国であると同時に、中国は有数の消費国でもあります。そのため、経済が成長し、デジタル化・電動化が進行するにつれ、国内の生産だけでは足りなくなってくると予想されています。
そうすると、中国はアフリカ、南アメリカ、太平洋諸国など、海外から調達する戦略を考えなければなりません。』
なるほど。
注目のコメント
「レアアース」というと、2010年に中国が輸出規制を行った時のおぼろげな記憶があるのみで、あまり日々意識することがありませんでした。
しかし「レアメタルの地政学」という本を読んで、今こそ理解する必要性を感じました。これからのテクノロジー(デジタル化・電動化)を実現する上で、欠かせないキーパーツであるレアアース。その多くを中国が掌握しつつあります。
米中の半導体をめぐる争いは、装置などを禁輸できるアメリカに勝算があると思いきや、「川上」の部分を忘れてはいけないと痛感しました。今年の8月に、日本は世界で初めて海底(日本の排他的経済水域)でレアメタルの採掘に成功したと聞き、いずれは輸入に頼らなくて済むのかもと思っていましたが、そんな単純な話ではないのですね。
仮に採掘できても、精錬する部分にこれほどの課題があるとは。。。学びの多い記事です。「レアメタルの地政学」という本を読んで、バイデン次期大統領や菅首相などが取り組むグリーンエネルギー化も、レアメタルがなければ成立しないことがわかりました。そして、レアメタルの採掘や精錬には相当な環境負荷がかかるため、グリーン革命が地球全体で見て本当に環境保全につながるかは、精査する必要があるように思います。
中国がレアメタルの大半を握る現状は地政学的に問題とされますが、そうなっている理由の1つに先進国が「汚い部分」を押し付けてきたことがあります。フランスもレアメタルを採掘していましたが、環境保護団体などの圧力により続けられませんでした。一方、そうした汚い部分を国家繁栄のための必要悪として背負い込む部分に中国の強さと課題があるのでしょう。