大韓航空、アシアナ買収へ=政府主導で業界再編―韓国
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大韓はスカイチーム、アシアナはスターアライアンス。大韓による買収という形になるのであれば、韓国行きはスターアライアンスでのマイル蓄積となりそうですね。スカイチームはマイルの有効期限がないのは大きな利点(コロナの影響で今後はどうなるのでしょうか)。
記事の最後で指摘されているように「公正取引委員会が統合を認めるかどうかや、労働組合からの反発など」が次の注目点となりそうです。他方、どちらも残しておけば共倒れのリスクもあり、ナショナルキャリアは必要であるなかで、こうせざるをえないというもあるでしょう。他国のエアラインもそうですが、大幅な経営見直しをしたとしても、いつ、空の旅が自由になるかが分からない状況では、相当厳しい状態。
さて、余談ですが、初めてアシアナを利用したシンガポール→仁川行きは、エコノミーディスカウントチケットだったのに、搭乗前にビジネスクラスにアップグレードとなり、快適な旅でした。ビビンバとキムチを食べながら映画「軍艦島」を鑑賞してました。初利用でもこういうことがあるのですね。当初、アシアナ航空の経営再建を進めている産業銀行のオプションの一つでしたがそれほど、韓国内での航空会社情勢が極めて悪いことの証左です。先日もこの件、触れましたが、
背景として、、、
①昨年4月、アシアナ航空の親会社の錦湖アシアナがアシアナ航空を売却し、債権団として政府系の産業銀行が経営再建を表明
②昨年末、現代財閥と金融グループの未来アセット大宇のコンソーシアムでアシアナ航空を買収することが決まった
③コロナが発生して、アシアナ航空の経営がさらに悪化したことで今年の9月に債権団と現代×未来アセットとの②買収案が白紙になった
④債権団である産業銀行が次の一手を模索していた
以上のことで、債権団の産業銀行として、大韓航空と経営統合させようとする動きが出ていましたが、いよいよ政府とも本格的に協議に入ったということかと思います。
しかしながら、韓国内の航空会社間の競争原理の低下によるサービスの低下への危惧および企業文化が異なる2社の統合(労組の反発も含む)は、だれにとって幸せな策なのかは、微妙なところがあります。
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追記
大韓航空母体の韓進グループが政府の後押しを受けて取締役で決定という追加報道ですね。取締役で決定ということは、実質的には韓進労組側も了承したと考えられ、社内調整はほぼ完了している状況です。後は、アシアナ側の労組の了承と公取の承認がとれるかかと思います。アシアナの買収が難航していたこともあり、韓国政府のサポートでこのような流れになったのではないかと思います。大韓航空とアシアナの統合推進は、売上高や保有航空機数などの面で世界10位以内レベルの航空会社となります。新型コロナウイルス拡大で経営状況はしばらく厳しいと思いますけど、これからの統合体制にシナジーが出るのではないかと、期待してます。