【図解】早ければ早いほどいい。「歯」に投資すべき理由
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注目のコメント
監修を担当させていただきました。
歯科医師/医師として、日頃からお伝えしていることをとてもわかりやすくまとめていただきました。
歯科医師や医師はどうしても歯周病を含む病気が進行してから、関わる機会が多いです。
記事にある通り、歯周病は多くの慢性疾患(糖尿病)の悪化因子であり将来の医療費を増やします。
歯を失えば認知症、低栄養を引き起こし、将来の介護費用を増やすます。
病気/介護の負担は費用だけでなく、本人の通院や入院など生活の質を劇的に落とすだけでなく、多大な家族の負担(労働時間減少、介護疲れ)も増やしてしまいます。
老後に2ー3千万あれば万全ではありません。ましてや介護や病気でこれ以上の支出が増えてしまうこともザラにあります。
歯科への投資は、老後の支出を減らすことにつながります。
最後に老後の楽しみは何か考えて下さい。
家族や友人と、お出かけし、美味しい食事を楽しい会話を楽しむ事が大きなウェイトを占めることななるでしょう。
口を守る事は、この楽しみを享受するまさにライフラインです。歯周病の怖さは糖尿病などと同じくサイレントキラーであること。気づいた時には進行してて取り返しがつかなくなる。自分では気づかなくても他人が気づく可能性のある唯一の指標は口臭。口が臭い人には積極的に指摘してあげましょう。
https://kusaemon.com歯に関する記事をあげていただきありがとうございます。
記事にもある通り、歯周病と全身疾患の関連は徐々に明らかになってきています。
歯は人体の中で唯一硬組織が体外に出ているという特殊性を持っています。歯以外は上皮によって覆われているので細菌が侵入する経路がないんです。これってめちゃくちゃすごいことで、例えは正確ではないですが、口の中は常に解放骨折しているようなものです。
なので、歯の周りには体内に細菌が侵入してこないような警備体制が厳重に引かれています。唾液だったり、歯肉溝からは常に組織液が出ていて、それによって運ばれてきた免疫細胞たちが敵をやっつけてくれます。
ただこれが敵の数が増えすぎたり、歯石っていう敵の中継基地を作られてしまうと情勢はどんどん細菌軍に傾いていきます。
人体に菌そのものが侵入してくることはどうしても避けたいので、我々の司令官は勇気ある撤退を選択し、自ら歯を支える骨を溶かす指示を出し、歯を捨て、上皮というバリアをして外界との経路を遮断することで、細菌の侵入を防ぐのです。この繰り返しで無歯顎患者さんの誕生です。
虫歯は細菌が出した酸によって歯が溶けていきますが、歯周病は細菌に攻められた結果として、自分の体自身が骨を溶かしています。菌によって直接的に溶かされるわけではありません。
基本的に歯石は自分ではとれないですしきちんとケアをしないと上記のような理由でどんどん歯は失われていきます。基本的に失われた骨は元に戻らないのですが、今は再生療法という選択肢もあり、骨喪失の仕方によっては回復が可能になっています。
ただ、メインテナンスにかかるコストと、治療にかかるコストは圧倒的に前者の方が低く抑えられますので、早めの受診をお勧めします。
実際に虫歯、歯周病になりやすい、なりにくいっていうのはあって、なりやすい方は本当にきちんとしたケアをしないと危ないです。もっと早くきてればよかったと後悔される方も多いので、大丈夫と思ってる方も一度診てもらった方が安心かと思います。
明日からの連載も楽しみにしています。