【緊急再掲】ノーベル賞、クリスパー発明者が語る人間の未来
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2018年夏にダウドナ博士が来日したときの、岡記者と森川副編集長によるインタビュー。日本のメディアで、ここまでまとまったロングインタビューが掲載されたのは初めてだったのではないでしょうか。
当時、毎日新聞にいた私もなんとかアポを取り、別の日にインタビューしたのですが、この記事の充実した内容には圧倒されました。今読んでも、とても貴重な内容だと感じます。記事中の根源的な問い「人間を人間たらしめるものは何か」のくだりは実に興味深い。
>引用
『とても大きな問題ですが、「人間を人間たらしめるものは何か(What makes us human)」を知りたいですね。私は、この疑問に、取り憑かれています。自分たちのゲノムについて知れば知るほど、謎は深まってきました。謎の一つが、そもそもヒトの遺伝子はそれほど多くないということです。ヒトの遺伝子数は、約2万個と言われています。これは、道端でむしった植物の葉っぱの方が、ずっとずっと多くの遺伝子を持っているわけです。大体の植物が、人間より多くの遺伝子を持っています。つまり、遺伝子数が多いほど、複雑な生物になるわけでもないし、考えることができる生物になる、という単純な構造ではないということです。むしろ、それら遺伝子が、ほかの遺伝子や外部環境といかに相互作用するか、が重要だということです。だから、余計にこの疑問に興味が増しているわけです』世間に大きく知られるきっかけになり嬉しいです。
倫理的な問題への関心と議論、「遺伝子組み換えと同じ轍を踏まない」ように様々な議論が生み出される事を楽しみにしています。
社会人になってから、私もゲノム編集の研究、勉強を始めたのでとても嬉しいです。学生の頃に出会いたかった分野でもあるので、日本の学生の皆さんに興味を持って頂けるような報道が多くなる事を期待します。