日本人の月面探査に照準 JAXA予算、過去最高に
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これは概算要求なので、結果がどうなるかは分からないのでミスリードのないよう冷静に見るべき。という前置きはつきますが、今までの概算要求と比べても前年との差分が非常に大きく、とてもインパクトフル。
増分の月面探査は、そもそもこれまで月着陸ミッションのSLIMとHTV-X開発を除くと、殆ど予算がついてこなかったので、むしろ問題を感じるくらいでした。(HTV-Xとて月専用の宇宙機ではないので、月の予算=SLIMという状況に近かった)
月面探査には日米外交上の米国からのプッシュという後ろ盾もあり、財務省を通すに十分な説得力があると感じるため、概算から減ったとしてもそれなりの量が増分として残るのではと期待します。
注目のコメント
「なんで人間が宇宙に行く必要があるのか?」
みなさんは自分をアリだと思ってください。一本の線を引きます。まずは、自分を線の上を前後だけにしか歩けない「一次元アリ」だと思ってください。そこに石を置いたとします。
そうすると、「一次元アリ」は前に進むことができません。「一次元アリ」にとって世界の終わりです。
そこに前後と左右に移動することができる「二次元アリ」がやってきます。「二次元アリ」はその小石を見て言います。“横に回っていけばいいじゃないか”と。
そうして二次元アリは、小石を超えて先に進むことができます。歩いていくと、今度は横方向にもずっとつながっている壁があったとします。
「二次元アリ」は困ります。このままでは壁の向こう側には行けません。「二次元アリ」にとって、世界の終わりです。
そこに今度は、前後と左右と上下にも行ける「三次元アリ」がやってきました。「三次元アリ」はその壁を見て言います。
“乗り越えればいいじゃないか”と。
そうして三次元アリは、壁を超えて先に進むことができます。新しい世界を進むことができます。
この話で僕が言いたいことは、
上から見る、下から見る、というような別の視点を持つことで、気がつくことがあるんじゃないか。
と言うことです。
宇宙に人間が行くということは、単に遠くの星に行くことだけではなくて、地上で僕たちが抱えている問題を、新しい視点から見て解くことができるんじゃないかなと。
それが、僕たちが本当に宇宙に行きたい理由なのではないかと思います。
〜マンガ 宇宙兄弟 第13話「三次元アリ」より
お金がもったいない。そう言うのは簡単です。
批判して、世界の終わりかのように絶望して、相手のせいにして、はい、おしまい。にすることのなんと多いことか。
視点を変えるだけで世界の見え方は変わる。
あなたは何次元アリですか?まだ概算要求なのですべて通るとは限らない。
とはいえ、これまでより大きく要求が増えている。宇宙産業に係るものとしては喜ばしい動きである。
月探査のような大きな宇宙プロジェクトはもはや一国では支えきれず、国際プロジェクトとして運営することが多い。どれくらいプロジェクトに貢献したのか、つまりどれくらい費用を負担したのかに応じて活躍の機会すなわち成果を作る機会が分配されるのは自然な話。国際的な宇宙開発の中で、日本の存在感を出す覚悟をするべき時である。嬉しいニュース!潮目変わってきた!!
JAXAの年間予算として過去最大の約2800億円を盛り込む。JAXAによると、2003年の設立以降、当初予算と補正予算の合算でも2千億円を超えたことは一度もない。
過去10年間予算は1800億~1900億円程度で、これらを大幅に超える予算を組んだ。