景況感、1年ぶりプラス 7~9月大企業、持ち直し
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法人企業景気予測調査のBSIは、景気の水準を測る短観のDIと異なり、景気の方向を示しますから、最悪だった4-6月期から7-9月期の方向が上向いてプラスになるのは当然でしょう。
ただ▲47.6からの+2ですから、水準はまだ低いということです。V字回復ですが、これは「前期と比較して」という質問なので、当然の結果ともいえます。3カ月前からの変化を質問する景気ウォッチャー調査でも同じようにV字回復です。水準感を問う日銀短観ではまだマイナス圏だと思います。
突発事態で大きく景気が落ち込んだ直後の当期が前期対比で改善したのは当然として、景気は未だ悪くこれから回復しなければならない状況下、当期+2.0の大企業全産業のBSIが翌期2.9、翌々期2.4と先行き必ずしも強気になり切れていないのが寂しいですね・・・ 中小企業全産業のBSIが未だ▲25.8に留まるところに厳しさを感じます。