【衝撃】グーグルが作った、未来すぎる「地震検知ネットワーク」
コメント
注目のコメント
世界中で20億台以上あるアンドロイドOSのスマートフォン。この膨大な端末をつかって、地震を事前に感知する、世界最大のネットワークをつくるというプロジェクトが発表されました。
日本には気象庁の緊急地震速報があり、また地震大国として、極めてクオリティの高い警報システムをもっています。しかし、世界にはそうしたインフラのないエリアに何億人もが暮らしており、高価なインフラ投資もできないケースもあります。
そこでグーグルは、スマホの加速度センサーを使った、新しいアルゴリズムを開発。このグローバル地震ネットワークは、振動を感知すると、ビルや鉄道、医療現場などと連動して、事故を防止するといった、未来のエコシステムも描いているようです。松尾豊先生の下記の論文を思い出さずにはいられない。
SNSをヒューマンセンサとして使おうという研究です。
Earthquake Shakes Twitter Users
http://www.ymatsuo.com/papers/www2010.pdf
似たような試みとして、Googleの下記のインフルエンザ流行予測も有名です。
【インフルエンザ】「ビッグデータ」を使ったインフルエンザ流行予測の改善
https://www.natureasia.com/ja-jp/research/highlight/9718
また、町中を動き回るタクシーをセンサに使うというのも各国で行われています。
名古屋では5台に1台が“インターネットタクシー”
インターネットITSの大規模実験がスタート
https://internet.watch.impress.co.jp/www/article/2002/0129/iits.htm
また、生物につけるというのもあって、ウミガメとかクラゲとか水鳥とか蜂とか、いろいろと研究例があります。
ウミガメ追跡とバイオロギング
https://bonin-ocean.net/about-greenturtle/biotelemetryスマホの加速度センサーが人の動きを感知する能力に優れていて、その動きを解析して人の幸福度を測定するプロジェクト(日立 矢野フェロー)まで生まれているのはすでに知られているが、地震の「S波」と「P波」を分けて検知することまでできるとは驚いた。スマホを究極のIoT機器として社会のイノベーションがどんどん進み、そのデータを活用したビジネスが、近未来の経済をドライブしていく。大いに期待がある分野です。