【完全図鑑】アマゾンも巨額投資する、宅配テクノロジーのすべて
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なかなかの大作。物流産業視点というよりは、配送ロボットについてサンプル量がかなり多くまっている。
この分野は大雑把に分けるだけでも4象限ある。C向け/B向け、オンデマンド/スケジュールド。
本特集は主に、コロナ特需のフード宅配を代表に、主にC向けオンディマンドについて触れられているように見えるが、市場規模は圧倒的にB向けスケジュールドが大きい。オフィスやリテールに毎日〇時に集荷・配送、の類である。
オンディマンドは近年急増してきたとは言えまだB向けに比べ小さく、薄利で競合も多く儲からない、やっかいな領域である。
その意味ではB向けで無人化は進むかもしれないし、やりやすいのはスケジュールドのロングマイルのほうだろう。実際その分野のトラック物流は無人運転の実証実験が進んでいるし、医薬品の病院向けドローン配送Ziplineなどもがんばっている。
総論、ラスト(ワン)マイルには弊社でも一社投資しているが、それが無人化するスピードは正直読めない。一般論で言えば、それは人々が思ったよりも超長期で時間がかかる、が、一度普及すると驚くスピードで浸透する、過去歴史上あらゆるテクノロジー/イノベーションがそうである。
その意味では、今後どんどん短期で世の中こうなる、と思うのは危険でもあるだろう。
Uberがポストメイツを買収したのはロボットは理由のひとつであったかもしれないが、少なくとも主眼ではない。フード宅配ビジネスのロールアップ戦略の一環である。シリコンバレーで走る宅配ロボ「スターシップ」で食事のオーダーをしてみました。動きがとても可愛らしく、一生懸命道を探している様子に「頑張れ!」と応援してしまいました。
新型コロナパンデミックによって、アメリカではオンラインショッピンが激増。特に、食材や食事のデリバリーはコロナ前に比べて約30%伸びています。
巣ごもり消費、そして何より人に会わずに物が買えるのが最大のポイントです。
私もその例外でなく、これまでサービス費用もかかるし、欲しいものが手に取れないんだから、「食材などオンラインで買わない」、と思っていたのに、条件が揃うと、今やデリバリーしか使わなくなっています。慣れというのはすごいものですね。
「なんでもデリバリー」に罪悪感を感じなくなると、ここに次はどっと宅配ロボットが入って新たな市場が生まれるなというのは肌感覚でも良くわかります。
明日は、宅配ロボ「スターシップ」と自動運転車をデリバリーに転用するポニー・エーアイのサービスを現地から動画レポートします!ラストワンマイルの自動化で、宅配ロボ、自動運転車、ドローンの3つがオプションであること、この3つの強み弱みがレーダーチャートで整理されているのがとても分かりやすい
これを見る限り自動運転車が有力オプションに見えますが、消費エネルギーでロボが、時間の早さでドローンがどう戦うかという構図でしょうか。トヨタのeパレットはその後の開発はどの程度進めているのか気になります。一方で、このチャートにないが重要な要素は、導入コストと安全性。この辺りはまた別途の記事での深堀を期待します