【緊急提言】PCR検査の拡大が、やっぱり必要だ
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問題視されていたのは、偽陽性というより偽陰性の方です。インフルの検査もそうですが、陽性の証明にはなるけど陰性の証明にはならない検査だということが、なぜこうも理解されないのかということの方に驚きます... そんなことやるよりは、接触確認アプリを広めることにコストかける方がずっと安上がりですし効果的ではないかと。
注目のコメント
この段階で検査体制に関する記事がNPの特集となること自体驚きです。
〉海外渡航の際の「陰性証明書」や企業の従業員の検診が、これにあたります。接待を伴う飲食業、音楽やスポーツの大きなイベント興行を安全に行うためにも、運営側や参加者の定期的な健康チェックが必要になります。
海外渡航、イベント興行の運営側は管理上の問題でもある程度実施しても良いと思いますが、接待を伴う飲食業、興行の参加者に対する検査の実施は現実的ではないでしょう。
インフルエンザ簡易キットのようにその場で結果が出るのであればその限りではないでしょうが、結果が出るまで2〜3日もかかるようであれば、当日の陰性証明にはならないでしょう。
〉どんな検査も限界がありますが、PCR検査は本来、献血に基づく輸血製剤の安全性チェックにも使われている検査です。
B型・C型肝炎、HIVなどの感染がないかを確認するために使われている。つまり、精度が極めて高い検査なのです。
他の感染症で使われているからcovid-19にも『精度が極めて高い』は明らかな誇張表現です。
疾患ごとにその感度、特異度は異なります。
covid-19は感染1日後にPCR検査が陰性となる割合は100%(感度は0%)、感染4日後では67%(感度33%)と推定しています。発症日(感染後5日目)におけるPCRの偽陰性割合は38%、つまり感度は62%です。
一般社団法人日本疫学会 新型コロナ関連情報より
https://jeaweb.jp/covid/qa/index.html
折角NPはキレイにスライドでまとめた記事を作成されるので、精度云々をイメージで語るのではなく数字とエビデンスをグラフ化してみてはどうでしょうか?
個人的にも本来PCR検査を受けるべき人が全員受けられる程度の検査体制は必要とは考えています。
ただし海外と検査数を比較する意味はないし、治療から得たい最終的なアウトカムは検査数ではなく死亡者数です。
文章の雰囲気だけで日本の対策は古くてガラパゴス化しているように表現されていますが、見るべきは結果ではないでしょうか。
わたし個人は日本以上に感染者数も死亡者数も多い国と同じ事をやらなかったから、今の日本は素晴らしいアウトカムを得られていると考えます。新型コロナの対応で、日本の「特異性」が最も際立っているのが、PCR検査の実施件数の少なさです。
さまざまな「目詰まり」件数がなかなか増えなかったことに加え、「偽陽性」や「偽陰性」への懸念から、検査対象をむやみに広げるべきではない、という議論がずっとなされてきました。
果たして、検査拡充なしに社会・経済活動の回復は図れるのでしょうか。日本医師会のPCR検査に関するタスクフォースで班長を務める、宮地勇人・東海大学教授に話を伺いました。記事内容について、自分を含めた多くの医師の意識と解離があると思いますのでコメントいたします。
以前より今日に至るまで、我々が懸念しているのは偽陰性の問題であって、偽陽性ではありません。PCR検査の特異度が高いのは以前から確認されており、偽陽性の可能性は低いという認識は持っている医師が多いと思います。
一方、感度については比較的よく見積もった報告でも6~7割であり、偽陰性の可能性は無視できるものではないと考えられます。具体的に言うと、ウイルスに実際に感染している方10人に検査を施行したとすると、3,4人は検査が陰性になってしまうということです。
したがって、偽陰性の可能性が少なからずある以上、「陰性証明」は医学的にそこまで意味があるものではありません。検査陰性≠感染否定だからです。
現時点でPCR検査以上に精度が高く、かつ普及している検査はないのでPCR検査の拡充は重要であることは間違いないと思いますが、細かい内容に対してはやや疑問を感じます。