【真相】ヤフー川邊CEO、「副業戦略人材」100人募集の狙い
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雇用が溶けていく。これはまさに2016年のレポート「働き方の未来 2035」で厚労省が指摘していたこと。
当時それを読んだ私は「あれ?誰か私の働き方を覗き見してたのかな?」と思った程、そこで描かれているのは自分そのものだった。今は変わり種扱いされる自分の働き方が、あと20年後くらいにスタンダードになるとしたら、日本社会はかなりドラスティックにいろんなことを変えていく必要があるなと思った。私の働き方が未来の働き方そのものなら、未来人の自分の視点は変わろうとする社会の役に立てるかもしれない。そうしてフリーランス協会は生まれた。
コロナショックは、未来の到来を15年前倒ししようとしている。
もちろん日本全国のあらゆる人が、ということはあり得ないと今も昔も思っている。あくまで小熊英二先生のいう「大企業型」(日本の総人口の26%)の話だろう。
しかし、その2〜3割を受け入れるのは大企業だけではない。むしろスタートアップや地方企業にこそ活用価値がある。
これまで全国各地での講演活動や「求人ステーション」を通じて、副業・兼業人材活用の啓発に挑戦してきたけど、フリーランスの私がどれだけロジカルに訴えても、急進的な人が語ってる物珍しい話としか受け止められていない感覚があった。
でも、天下のYahoo社長の話であれば、とても説得力があるのではないか。「Yahooさんだから出来るんでしょ」ということではなく、わりと身近に迫った誰にでも起こりうる未来の話として、皆さんにぜひお読みいただきたい。
ちなみに、このレポートも小熊先生の本もコロナ禍の今あらためて読み直すとなかなか面白いのでオススメです。
「働き方の未来 2035」厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-12600000-Seisakutoukatsukan/0000133449.pdf
「日本社会のしくみ 雇用・教育・福祉の歴史社会学」小熊英二
https://www.amazon.co.jp/dp/4065154294この取組はとても野心的で意欲的だと思います。
そしてこの取組の評価は、ZHから新しいサービスがたくさん出てくることでしか出来ないでしょうね。
つまり時間がかかるということです。
それが上場企業であるZHにとって一番のハードルかもしれません。
自分自身が20年以上副業(あるいは複業)を続けてきていますが、誰でも出来ることではないし、時によっては現実逃避に繋がることもあります。
当然自律出来る人でないと難しい生き方ですが、得られるものはとても大きい。
だからこそ僕は軽い気持ちで始めるべきだとは思っていません。かなりの負担を強いるケースが起こり得ますので。
例えばここでは月間5時間と言っていますけど、実際にこのために使う時間の総量は倍以上になる可能性があります。それにより本業で成果が出せなくならないようにしないといけない。
またそれによるプレッシャーやストレスも大きくなる可能性があります。
そこら辺のコントロールが出来る人でないと務まらないと思う。
つまりは、働き方が多様化しようとも、その多様性に向いている人とそうでない人がいて、世間やマスコミや企業からの情報に惑わず、自分はどう生きたいのか、その生き方をするためには自分自身に足りないものはないか、その足りないものを身につけるには何をしなければならないのか、を良く考えろということが突き付けられているのだと自分は考えます。「会社はなぜ存在するか」は50年以上前から経済学、経営学で議論され続けてきた大テーマです。初期のコースやウィリアムソンの指摘はtransaction cost (取引コスト)のが高いか安いかということでしたが、現在は川邊さんが指摘する「連携や協力、コラボレーションが生まれ、その結果より大きな効用と大きな成果が出る」プラスサイドが重要視されています。
その意味で、今回もう少し聞きたかったのは「価値観の共有」とか「人を育てる(人財)」的な部分についてどうお考えなのかという点でした。いいとこどりできればいいのですが、傭兵部隊だけでは「連携や協力、コラボレーション」は長期的に続かないのでは?と思うのです。