自然界の「ムダの進化」が 生物多様性を支えることを解明 -生物種の個体数増加に寄与しない利己的な性質の進化が導く多種共存-
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進化はランダムな多様化とセレクション。
ムダこそが多様性の源泉だ。
何故の問いに人は目的で答えたくなりがちですが、それは適切ではない。
すべて偶然の結果。すべて偶然の原因。その連続だから。
ムダという表現は、何かの目的にかなっていないことを指すものでしょうが、そもそも目的とは、期待する結果を導こうとする筋書きでしかない。
目的の外にあるものが変化の源泉となって繋がっていく。
無限大の因果の連鎖は、人の想像する目的では説明できるものではないから。仮説;生産性の改善を推し進めるエコシステムは、「進化するお客様を第一にする」事に忠実であるなら、多様性の中から 常に進化の力を得て成長する。
次元を超えたマクロ視点まで鳥瞰してみます。
ベターベターの改善でお客様ニーズに追従し続ける事 暫く、改善エコシステムである 最適化の場は、良い感じに 丸く整って来ます。こうなると、お客様ニーズの進化で目的関数が多少振れても すぐに応えられます。「改善」はこれを狙う活動だと考えます。 尚、目的関数は 改善の現場まで降りてきません。現場制約の方が お客様ニーズである目的関数のラインまで 膨らみ寄り添います。
時が経過して、お客様ニーズの 言わば「ムダの進化」が興ると、目標関数が大きく傾き、エコシステムにストレスがかかってしまいます。結果 最適化の場が尖って歪な形になってしまいます。
TOCなら次のボトルネックを捜して 全力で制約を緩めるようにアクションを採るので 場の形は凸凹のままですが、改善エコシステムの場合は、それに加えて 現場改善のアプローチでベター & ベターと場を丸い形に修復させて行きます。丸い場は目的関数の傾き変化に追従しやすいが、凸凹の場は時に 追従のディフィカルティが高く、フレキシビリティーが低いと言えます。改善現場が比較的強い所為かも知れません。
ムダの進化、こういうのが 確かにお客様ニーズであれば、必ずエコシステムが持続成長すると考えられます。肝は、お客様ニーズを 変な風に解釈しない事。 自然に逆らわず、忠実に お客様のニーズに寄り添う現場は、本当に強くなります。
その上で、経営者クラスのリーダーは、時折ミュータントを投入して、現場を鍛えます。100年に一度の大変革では、相当量のミュータントだけでなく、大量のエイリアンがエコシステムに入りこみます。絶滅しなければ相当強く進化できると信じて。