資生堂のデザイナー全員が学ぶ、手書きの「資生堂書体」とは?
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ブランドにとってフォントは欠くことのできない重要な要素です。エヴァンゲリオンのフォントもマティスEBと言って、オリジナルのものですし。フォントを普段何げなく使用している人も多いでしょうが、メッセージやテーマを正しく表現するには、それにあったフォントが不可欠だと思います。
Adobeは実はフォントメーカーでもあります。社内にフォントをデザインする部署があり、フォントの世界の奥深さを私自身も学んでいます。例えば近年日本のチームが制作し発表した「貂(てん)明朝」も開発に2年をかけています。また、2014年にリリースして現在も開発を継続している「Source Han Sans」や、それに含まれる「源ノ角ゴシック」は、革新的な技術によって、1つのフォントファイルに何種類もの言語(日本語をはじめ、中国語、韓国語なアジアの複数の言語)が詰め込まれていて、しかもオープンソースですからほとんどの人が無料で使えます。
ちなみに「このフォントを探しているのだけど、どれだかわからない」という話もよく聞きます。Photoshopのマッチフォント機能(探したいものをスマホ等で撮影して取り込み、その画像から検索)を使えば、イメージからフォントを探せて便利ですよ。フォントの世界は、本当に知れば知るほど奥深いものです。いい話ですね。ワタシが勤務するラッシュも独特の書体を持っています。商品やカタログ、あらゆるところに掲載されていますが、オリジナルは全て手書き。ショップの壁や看板も全て、日本のヴィジュアル・マーチャンダイジングのスタッフがオープン時に手書きしています。で、この「ラッシュ文字書き」を許されているスタッフは国内で2人だけ。そうそう簡単には書けないわけですが、こういうこだわりは、ブランドにとって大切だと思います。
大正浪漫的な流麗さが良い感じです。
前にグッドデザイン賞も受賞してましたね。
https://www.g-mark.org/award/describe/41732
私的に資生堂製品を使うことがないのでこの字体を見かける機会は少ないですが、世界らん展のお土産で買ってきた香水「春蘭の香り」のパッケージに使われています。
↓こんな感じ
http://ranten.nscp-ga.net
買った時はそんなに重要な字体とは知りませんでしたが。