独ワイヤーカード、破産手続き申請 DAX銘柄で初の破綻
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連結財務諸表の現金残高をみると以下のように増えています。
2016Q4 1,332M EUR
2017Q4 1,901M EUR
2018Q4 2,719M EUR
2019Q3 3,287M EUR
2019年以前から不正をしていたのかな?と思いましたが、KPMGの調査レポートでは、2016年から2018年の売上に過大計上があったのかというと現状結論は出せないとのことです。
シンガポールでは循環取引があったことが結論付けられています。
古典的な不正ではありますが、経営者主導の不正は発覚が遅れがちであり金額も大きくなりがちです。
監査人に対して否定的なコメントが多いですが、カバナンス体制が効いていなかったことも問題です。どこまでの経営陣が知っていたのか、売上について強いプレッシャーがあったのか続報を待ちたいと思います。通常は監査用に銀行が発行する預金の残高証明を添付するのですが、そもそもそこが偽造された様ですね。
お気づきの方もいると思いますが、仮に会計士でなくてもバランスシートの1/4に相当する金額がフィリピンの銀行の預金に寝ている時点でちゃんと裏取りが必要だと思います。。
フランスのニュースでは、ドイツという国で起きたのがさらにショックとのコメントを伝えていました。
https://coinpost.jp/?p=160389経営危機報道からわずか数日でCEO逮捕、破産手続きと早かったですね。
既にFTが2019年に不正会計疑惑を報じてたので、不正の事実が明るみになった形ですね。会社側の責任だけでなく見抜けなかった投資家や監査法人側にも責任あるし、このような会社を見抜くメディアの社会的意義も感じます。
投資家は急成長を求める。企業は株主に応えようとあらゆる手段を使って(虚偽含む)成長を証明する。この会社だけでなく歴史を振り返れば、セラノスやバリアントなど様々な会社で同じようなことが起こってますよね。
FTの記事にはワイヤーカードのこれまでの歴史が分かりやすく描かれています。2015年から疑問を呈していたようです。
https://www.ft.com/content/284fb1ad-ddc0-45df-a075-0709b36868db