【CEO直撃】追い込まれたホテル王、胸中を語る。
コメント
注目のコメント
ホスピタリティ業界は新型コロナで最も影響を受けている業界ですが、ポストコロナで新しいイノベーションや業界変革が最も進みやすいビジネスチャンスがある業界の一つだと思います。
リーマンショックによりダメージを受けた金融業界で統廃合や規制緩和が進んだ結果、2010年以降最もイノベーションに関する投資が進んだのが金融業界周辺でした。このような逆風を強く受ける産業分野では、規制緩和や業界慣習の変更が進み、また、既存のプレーヤーの淘汰と寡占化が進み、マーケットリーダーがより資金力を使って人材を温存、獲得し、サービスを継続、拡大して大きな市場を取っていくという可能性が高いと思います。
本記事の中でも非常に興味深い点が通常資金をできるだけ増やしたい現状にあるはずのOYOが手持ち資金を減らして投資家の株式持分を買い戻したということです。おそらく、会社の方針と投資家の考えに相違があり、手持ち資金を減らしてでも解決したい問題があったのかもしれません。
個人的には、同社のビジネスは不動産、フランチャイズ拡大形のビジネスなので、エクイティによる投資よりも負債等の資金調達方法を使って地道に時間やリソースをかけてビジネスを拡大していく性質のように思えます。そういう意味でエクイティの投資家を減らして、ビジネスの性質にあった資金調達をして地道な路線に回帰するという方向も良いのかもしれません。日本で展開するホテルの稼働率として50%にとどまっているという記載もありますが、ホテルの売上は、宿泊単価と稼働率の両面で見ないと意味がないです。
他のホテルも同様ですが、稼働率を比較的高く保っている施設は、宿泊単価を大幅に引き下げています。OYOも同様だと思います。
結果として、宿泊単価×稼働率で見ると、4月・5月については、ほぼ全てのホテルが前年比で相当程度マイナスとなっています。
6月以降、ホテルによって差が出てくるのではと思います。
なお、日本では、宿泊施設の品質は高い(品質が高い割に安過ぎるのが問題)ので、OYOのコンセプトには見合わないのではないかなと思っています。新型コロナで最も深刻な影響を受けている一つ、ホテル業界。
「2023年までに世界のホテル王になる」と公言していたインドの若き起業家、リテシュ・アガルワル氏も大打撃を受けています。ソフトバンクの孫正義氏が、大きく期待をかけてきた彼に直撃インタビューしました。
20代という若さ、わずか6年で今のポジションに上り詰めたことを考えると、本当に今、大きすぎるほどの試練を背負っていることを感じました。現状に慎重になりながら、何度も言葉を選び話す様子にもそのことが見て取れました。
願うことは簡単ですが、新興国から生まれた、勢いの良いスタートアップとしての期待も背負うオヨには、この逆境を乗り越えて欲しいと思います。
(追加)こちらはNewsPicks編集部が5月下旬、インドにいるアガルワル氏を直撃したインタビューです。