コロナ専門家会議の議事録見送り 政府、概要には発言者名を記載
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この共同通信の記事は肝心なところが抜け落ちている。議事概要についても3月中旬以降公表されていない。発言者を明記して議事概要を公表するとしているが、なぜか、3月中旬以降のものからではなく、これから開かれる専門家会議についてである。
「今後開かれる会議の議事概要については発言者を明記することにした」(NHKニュース6月7日夜7時.西村大臣の発言)、これまでの会議は従来どおり発言者記載の記録を作成せず、速記録を保存する、と。
これまでの議事概要は、発言者を明記して公開したくない理由があると疑われても仕方がない。
おそらく、緊急事態宣言を早く出すべきだという意見が専門家会議で多数出ていたにもかかわらず、政府はそれを渋って決定を遅らせたからではないかと思われる。自由闊達な議論を図るため、また時に政治的判断の機敏に気遣うために、記録の作成保存と公開は分けて考えたい。その上で科学や判断の高度化に向けて、基本、議事録は正確に残すべきだ。
イギリスやドイツなどでは、一部会議においては、議事録等を作成・保存した上で、一定期間は非公開とすることにより、 問題の影響を最小化している。
政治は個人でなく、国民の意思だ。自らを省みるためにも記録は正確性を期したい。「取材源の秘匿」を都合よく振りかざし、出どころが怪しい報道をするメディアに、本件を批判する資格があるのでしょうか?
人命と経済的損失の究極の選択を迫られた状況で、不当な個人攻撃のリスクに専門家の方々を晒す必要はないでしょう。
本当に事後検証のために発言者の特定が必要なのであれば、政府の記録などに頼らず、地道な取材を重ねて事実を突き止めるのが、記者・メディアの務めです。