米ズーム、売上高2.7倍に コロナ禍でビデオ通話急拡大
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Zoom社の業績が飛躍的に上昇したというニュース。
Zoom社のビデオ通話が優れている点は、圧縮技術と安定性。自然な圧縮技術でデータ通信量を抑えることや、音声の乱れなども少ない。しかも通話も安定して大人数を許容できるということで、リモート会議や飲み会など多岐に渡って使用されるのでしょう。もちろん一般ユーザーの個別の通話などにも使いやすく、刺さるターゲットが多いのも業績が上昇した理由でしょう。
しかし、考えておかなければならなのは、コロナ収束後の流れ。リモート会議の需要は少しずつ減り、今のような好業績は維持できなくなるかもしれません。そのようなタイミングで、どのような方針を打ち出すのか。その点も気になります。
注目のコメント
会議がZoomが良いのは、会員登録がいらないところだと思います。メールでも、TwitterのDMでも、FacebookのMessengerでも、相手にリンクを送るだけで済むんですよね。
さまざまな会議も、ほとんどZOOMになってしまいました。
無料という点でいえば、マイクロソフトのTeams、GoogleのMeetなど、各社が提供するサービスも良いのですが、アカウントを取得しなければならないという一点で、相手の条件を1段階あげなければならなくなってしまうのです。
多人数での会議が前提である以上、この点は大きいです。
さらにZoomは、Youtubeとの連携に優れたりなどあるんですよね。
Googleサービスなのに、Meetは録画ができないなどまだまだこなれていないですしね。
とはいえ、この『間口の広さ』は、セキュリティの不備にもつながった印象があります。
https://symphonict.nesic.co.jp/workingstyle/zoom/security-2020/
セキュリティに関するZOOMの弱点は克服しつつあり、後は無料だと40分までという制限でしょうか。
おそらくマイクロソフトもGoogleもそろそろ本気を出してくるころではないでしょうか。競争が増え、サービスが充実することを望みます。業界リーダー&インフラ的な企業として次のステージに入った印象です。投資家としてはこのまま是非順調に成長を続けてほしいです。
数値から見ていきたい。
売上は3.28億ドル。これまで前四半期比+15~+20%くらいの成長率(下落基調)、実額では2000万ドルくらい毎四半期増加していたのが、QoQ+74.3%・+1.4億ドルとジャンプアップ。
一方で、粗利率はこれまで8割前後だったのが68.4%と低下。おそらく大量に使用される中でクラウドサービスへの支払いが急増したのだと思う。
営業費用は前年0.6億ドル→今期1.2億ドルと倍増しているが、それ以上に売上が伸びていることを背景に販管費比率は通常の8割前後から6割に低下。
出来上がりの営業利益率はほぼ変わらず、ずっと0~一桁後半%で、今回は8.2%。
CF的には基本的にずっと有価証券の売買(上場にキャッシュなどをそっちに振り替え)以外は概ねプラスを維持していて、オーガニック成長に入っている。ランウェイ気にしなくていい成長になっていて追い風が吹いているのは極めて強い。
https://investors.zoom.us/node/7661/pdf
ただ株価はアフターマーケットで-2%ほど。時価総額は約6兆円。現在の四半期売上が約350億円、年換算約1400億円でPSR40倍超。成長維持したとして例えば四半期売上が1000億円、年間4000億円で15倍くらいの水準。