「自由」を危機にさらす「全員PCR検査論」の罠
東洋経済オンライン
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前回の『「PCR検査せよ」と叫ぶ人に知って欲しい問題』は非常に良記事でありましたが、その続編のようです。とにかく陽性患者が減ってきたらひたらすら「検査数が少ない」という事実にクローズアップし不安を煽ろうとする論調には何らかの政治的ないし利己的な意図があるとしか思えないと感じていた所ですが、その辺りの欺瞞をすっきりと解説してくれているように思いました。「誰のための検査なのか?」は真に迫る問いかけです。
「徹底検査で経済再開」論がはらむ危うさは実現可能性だけではなく、「どんな社会を望むのか」という問いかけにつながります。
最も胸に染みたのは、「自粛を呼びかける側の説明も、理に適ったものでなければなるまい」という指摘です。自由と自律性を重んじるがゆえの懸念ですが、「気になる例」として挙げられていた公園の遊具封鎖には、まさに私自身が子どもを連れ出せる唯一の場を奪われて虚しくなり、気をつけようとしてきた緊張の糸が切れたような気持ちになったからです。