「一番困っているのは大学院生」。政府は若手研究者への支援を
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「みんな困っている」が正しいと思うので、誰が一番とか議論している場合ではないと思います。ただ、教育を語るとき保育から大学まではよく議論の対象になるのに対して大学院は放置されがちなのは事実でしょう。
この記事では主に金銭的な面が語られていますが、他にも問題は山積みです。
例えば、すでに多くの方が指摘されている「実験できない問題」。生物を対象としたり薬品を使ったり大型装置が必要な実験系の方々はもちろんのこと、多くの図書・資料に触れなくては行けない分野の方々も困っています。コンピュータを使う分野は安泰だろうと思っていたらヒューマンインターフェース系は人を対象にする学問なので全く研究も学会活動も成立しなくなってしまっています。多くの国際会議がオンラインに移行する中、CHIという国際会議は中止を選択。
あと、どこでも議論されていないけど自分が危惧しているのは留学の問題。優秀な留学生が入国できない、安心して研究できない、溶け込むどころではないなど。3.11のときも例が見られましたが勉学を途中で諦めて帰国を選択する学生も。私のラボでも2,3人いるので総数は相当な数になるはず。また、日本から国外に出ようとして頑張っている人にも同じことが。これは本人にとっても学術界にとっても大きな損失です。
「学び」に関しては、「オンラインで十分であることがバレてしまった」とする議論が散見されますが、私は全くそう思いません。新入生や研究室の新人はお互いの顔も(Zoom以外では)見たこともない有様。例えば、みんなで集まって行う演習は手を動かしながらも行う馬鹿話こそが命。部活やサークルもできません。それらが失われたとき、一生の宝になるはずの人脈の形成は弱いものになってしまいます。
逆に良い点は、時差さえ気にしなければ多くのトップ国際会議がオンライン化しているので無料もしくは格安で聴講できる点。多くの志高い学生が「先生、これ、参加していいですか(お金出してください)」とアピールしてきます。大学院の在学者はH28時点で約25万人。
フリーランスや大学院生以上など、コロナ以前から話題に上がりながらも対策が十分に整っていない層。
350万人程度のフリーランスは早期に話題となりましたが、双方今回の危機で目配りが必要な対象かと思います。
求む支援の大合唱状態ですが、これまでの歴史も鑑みて生命維持と将来を指させる視点から対策をとっていきたいところ。大学での活動ができなくなり1ヶ月以上が経ちますが,あー.このデータが有ればもう少し解析できるのに,とか,簡単に計測できるデータなのに,それがないので論文が仕上がらないとか,そういう感じが増えてきました.
普通の卒業プロセスで,9月に修了する学生もいるのですが,果たして最後の半年分の成果を出せるのか...
今年の修士一年生は僕はまだ直接会っていませんが,地方から大学院に入るために出てきて一人暮らしを始めた学生とか,まわりに知り合いもほとんどいない状態でこの自宅生活が始まってしまっているので,大丈夫なのか少し心配になっています.