ビッグデータで賠償額を瞬時に算定? AIがもたらす司法の未来、「ODR」という可能性
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AIが民事訴訟の判決データを分析し、実際に発生した交通事故の内容と照合して、賠償額の選定が可能になる。
類似の事例などから予想される損害賠償額が素早く算出されれば、当事者も納得しやすくなり、裁判になる前の段階で紛争が解決できる、といった可能性が考えられる。
しかし、ビッグデータを活用するには、判決データをこれまで以上に公開する必要がある。その際には、判決に含まれるプライバシー・営業秘密への配慮などについても検討を要する。
ODR検討会は、「今後ODRを広く社会に浸透させるには、コンテストなどで競わせ、ODRに資する取り組みにインセンティブを付与するなどして、民間の創意工夫を引き出す方法を検討すべき」としている。
判決データについては現在、裁判所など公的機関が公開するほか、複数の民間企業もサービスとして提供している。官民の連携によるビッグデータの構築・分析なども考えられそうだ。