【3分解説】もし本当に金正恩が「死亡」していたら?
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金正恩重体説が流れましたが、その真偽はさておき、これをきっかけにポスト正恩について分析をしました。後継候補として有力な妹の金与正とは何者か、そして、ポスト正恩で考えられる3つのシナリオについて整理しました。
もし北朝鮮が不安定化すれば、すぐとなりにある日本の安全に直撃し、韓国には4万人近い日本人の保護も重要な課題になります。北朝鮮の内情は、断片的なものを積み上げて見ていくしかありません。そうした情報をまとめて、北朝鮮をみる視点を出してみました。非常に分かりやすい解説だが、なぜ金平日(キム・ピョンイル)とキム・ハンソル氏については、触れていないのだろうか?
金平日は、あの金日成委員長の息子として、唯一生き残っている人物だ。金正恩の父である金正日氏との後継者争いに敗れて、金王朝の本筋からは外れているが、駐チェコ大使などを務めていた。その金平日は昨年末から、何故か北朝鮮に戻っている。その理由は不明だ。血統ということであれば、金平日さんは有力候補である。
そして、シナリオとして現在の金王朝が崩壊する可能性も見るなら、米国に保護されているとおも言われる、キム・ハンソル氏の存在は忘れてはならないだろう。マレーシアで暗殺された金正男氏の息子だ。身の危険を感じて、雲隠れしているが、それは逆に言えば、北朝鮮の後継者になりうる存在ということだ。
金正恩氏の健康不安や死亡説は、度々起こるため、何とも言えないが、北朝鮮は大きな局面に差し掛かっているといえる。単に独裁国家の指導者がどうのこうのではない。核兵器や生物化学兵器を保有する独裁国である。混乱に生じて、そういうものが流出するような事態は悪夢だ。状況をしっかりと注視していきたい。仮に与正氏が最高指導者を引き継いだ場合、32歳の立場で他の幹部らを掌握し、国民を統制できるのかは疑問です。
正恩氏は20代後半で最高指導者に就任していますが、その時は、前任の正日氏から直接指名され、体制作りはその数年前から築かれていました。
もし今回の正恩氏の異変が予期せぬものだったとしたら、そうした準備が整っておらず、一気に政変が起こってもおかしくない。引き続き、要注目です。