実用化目前!「エッジAI」の基礎知識と共創事例
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期待される【AI×○○】の実態に迫り、どのような共創が行われているかに関して。
今注目されているのはエッジAIだ。
エッジAIとは、簡単に言えば「現場で活用しやすくなるAIデバイス」のことである。
従来のクラウドAIを活用するためにはクラウドにアクセスしなければいけなかった。
そのため通信料金がかかり、通信することで遅延も発生するというデメリットがあった。
しかしエッジAIであれば、現場のデバイスでデータ処理し、リアルタイム性の高い処理が可能になる。
〈実用例〉
◾️iPhone のポートレートカメラ
iPhoneのカメラ機能では、
暗闇で写真を撮っても明るく補正してくれたり、
撮影後でも背景をボカすことができるポートレート機能があります。
これらの機能はまさにエッジAI技術で支えられていて、
クラウドAIを介することなくスマホ(エッジデバイス)だけでAIによる画像の補正ができるわけです。
カメラのようなキラーアプリをきっかけにエッジAIが普及すれば、
その知見からカメラ以外の分野でも
エッジAI技術が広がっていくでしょうから、
実用化されるAIとして期待が高まります。
■【アラヤ×モルフォ】 AIモデル自動圧縮ソフト「Pressai」
エッジAIのアラヤと、画像認識AIのモルフォは共同でAIモデルの自動圧縮ソフト「Pressai(プレッサイ)」を開発し、2020年3月から提供を開始しています。
プレッサイは、AIモデルを圧縮、小型化・高速化することでAIをエッジ化することができるサービスです。前述したように、クラウドAIだと通信費や遅延のデメリットがありますが、プレッサイによってエッジAIとして稼働をはじめることができます。
想定される利用用途として、自動車、スマホ、8K・4Kテレビ、セキュリティカメラなどが挙げられます。
注目のコメント
多くのビジネスパーソンが注目するAIビジネスですが、AIには多用に細分化された用途があります。ですから「どの領域のAI活用がアツいか?」に注目するのが正しいビジネス洞察眼と言えるでしょう。eiicon labの連載「Break Down AI」では、期待される【AI×○○】の実態に迫り、どのような共創が行われているかに迫ります。