エアバス、早急に対応しなければ存続の危機に=CEO書簡
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航空業界は、コロナで大きく世界の市場規模が縮小します。
ということは、破綻した航空会社と存続しても業務縮小した会社から航空機が市場に溢れ出します。
しかし、需要も大きく縮小するので、新しい中古機は勿論、新機材の値段も下げざる得ないと思います。新規受注を見込めないばかりか、機体メーカーは航空会社に機体を引き渡さなければ売上にならないので、航空会社が機体の受領延期を要請しているのが厳しい。エアバスは空飛ぶ自動車などのイノベーションに対する投資に積極的だったが、ベンチャーにも悪影響が及びそうだ。
エアバスやボーイングといった航空機製造メーカーにとって苦しいのは、航空需要減だけではありません。原油価格が下がっていることも、航空機の更新ニーズを下げることとなり、ダブルパンチとなっている状況だからです。航空会社はまず存続することが課題ですが、乗り越えた後には、機材や乗務員がだぶついた状況が待っています。すると無理に新機材など導入せず、中古の機材や、他社をレイオフ等された乗務員を雇えば良いわけで、製造メーカーにとっての資金繰りはあまり改善するとは思われないからです。
とは言っても、特にエアバスにはA321XLRという、単通路で長距離を飛行可能(東京からアラスカ、ハワイ、オーストラリア、インドまで直行可能)な新機材があります。経営体力が残っている会社なら、運航経費の大きい大型機ではなく、このような単通路機を使って新しい市場に切り込もうとする会社もあるでしょう。
ボーイングも似たような機材の開発計画はありますが、737MAXの件もあり、こちらのほうが機材ラインナップとしては苦しくなるかもしれません。