億万長者を引きつけた植物繊維で作る代替プラスチック
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バガス容器は既に日本でも流通しており、普及率は低いですが特段新しいものではないと思います。プラスチック容器の代替というよりも、紙容器の代替として認知されているといえますが。感触も、ハリのある固めの紙といった感じです。
バガス容器のメリットは、サトウキビの搾りかすを木材の代わりとして使用するため、木材の使用量が削減できる、木材の伐採等に関するエネルギーが削減できる、燃やしても追加的な温室効果ガスが発生しない、土壌に埋めると分解される、などです。
このような植物繊維パイプモールドを利用した容器は色々とありますが、製造時の接着剤の使用状況や異素材のブレンドなどで場合によりリサイクルが困難になることがあり、リサイクル困難なものが既存のリサイクルルートに入ってしまうと、既存の素材リサイクルを阻害してしまう恐れがあります。バイオマス原料由来といっても色々とありますので、リサイクル性などもみて総合的に持続可能な容器を普及させることが必要と思います。バイオプラスチックの先進技術を持っている日本の企業、研究機関は少なくないですが、市場ニーズがあり、規制の施行が予定されているため、早期に市場導入できるのは日本でなく海外であることが、日本の技術の普及スピードを遅くしている原因だと思います。
日本の場合は、技術ではなく、消費者志向と法整備・規制がグローバル標準に追いつくことが喫緊の課題かと思います。
>今は、新しい梱包技術を世に送り出す好機だ。EUは既に使い捨てのプラスチック製品を禁止する法律を制定し、2021年に施行することになっている。それが引き金となり、NestléとWalmartは、2025年から製品のパッケージに持続可能な素材だけを使うことを約束した。梱包材の質は、日本と外国では大きな差があります。
そのため、それを植物繊維等で作った代替材で置き換えるハードルにも大きな差があり、海外で通用する植物繊維製製品をそのまま日本に持ってくるのは難しいことが多いと思います。
植物由来樹脂を10%適用とか25%適用というごまかしではなく、植物由来樹脂100%使用してコストが高くなっても、受け入れてくれる市場や購買層を見つけて商品化していかないと考えます。