ワクチンに1年半、経済に影響 MS創業者ゲイツ氏が見通し
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「ワクチン開発には少なくとも1年半はかかる」とビル・ゲイツ氏が予測した。ワクチンや治療法が確立するまで経済活動は影響を受けるとも指摘している。もはや私たちはじっと我慢しているだけではダメで、この1年半で私たちの価値観は全く変わってしまう。そして企業として事業転換を、個人として職の転換を考える必要に迫られてくるでしょう。企業はデジタル化を前提とした事業転換にシフト、個人は集まって仕事をする労働集約型の仕事から個人能力を明確化した能力分散型の仕事へと変わっていくだろう。立ち止まることなく対処できた企業・個人が生き残っていくと思います。
どんなにテクノロジーが進歩しても、現状でワクチン開発までの時間を短縮できる近道はありません。
それは、ワクチンの何よりの律速段階が、ワクチン開発でも増産体制でも流通でもなく、臨床試験にこそあるからです。
例えば、接種して半年後までワクチンが有効か、安全かを確認するには、臨床試験で接種を行ってから半年間待つしかありません。特に、類似のSARSの際、ワクチンを接種したマウスでより肺炎が悪化したとする報告もあるだけに、人の命がかかっており慎重な評価が求められるのはなおのことです。ゲイツは大局観に立っている点がポイントだと思う。
本件初期から、もっと言えば5年前の奇跡のTEDスピーチの時から彼が見ている景色は世界全体、もっと言えば新興国での蔓延回避、これによる先進国でのリバウンド回避である。
2009新型インフル含めて過去の疫病はワクチン奪い合いの歴史でもあった。ワクチンは一夜にしてコモディタイズしない、量が限られる。ゆえに実用化初期は主要国が優先され新興国は劣後する。よって実用化したとて新興国に行き渡るまでがおそらく早くて1.5年、と言っているのだろう。
実用化初期に至るまではもう少し早いと目されている。コンピューティングテクノロジーの進展は人類の寿命とGDPを指数関数的に飛躍させてきたが、それは調薬調合の仮説検証の機械処理速度の向上ゆえである。
それをコモディタイズしたPCの生みの親の一人であるゲイツがワクチンに勤しんでいる事は興味深いが、そのレベルで熟知しているからこそとも言える。
ただし、治療薬はそれよりやや早いとされる。
罹患>重篤化>死亡に至る各ファネルごとに、初期で効くと目されるアビガンは間近、後期向け複数の薬も臨床進行中とされている。