【ドキュメント】850万人が「封鎖」された街
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去年、ニューヨークで美術品のレンタル事業を立ち上げ、短期間で順調にお客さんが増え、大手の不動産会社との提携が進み、現地メディアにも取り上げられるようになってきていました。その矢先にCOVID-19の影響で全てのビジネスが止まってる状況です。
3月上旬から弊社もチーム全員、自宅勤務を開始し、遠隔で作業を開始しています。自宅勤務を義務付けない会社はむしろ冷たい目で従業員からも、世間からも見られます。美術品の配達に関しては、従業員の安全が最優先のため、お客さんに郵送が遅れることへの理解をお願いしています。
外の状況については、レストランはもちろん、あらゆるお店が閉まっているので、人も車もほぼいません。外にいるのは、ホームレスばかりなので、COVID-19に感染することへの恐怖もありますが、治安の悪化に対する恐れから外出したくないと感じている人がたくさんいます。今週、Trader Joe’s、Whole Foods等、大手スーパーの従業員がCOVID-19に感染したため、何店舗かが閉まることになり、更にはAmazon Fresh等の食料のデリバリーサービスも、在庫が無かったり、デリバリーを出来る従業員が不足していたりで予約ができなくなりました。そのため、食料の確保にさえ困っている状況です。
家から出られない期間が長引くにつれて、消費者の目が家の内装に向き始めていることも事実です。私のチームメンバー全員、今までの勢いが消えないように、何とかこの逆境を乗り越えて、より強く大きい会社になれるように全力を尽くしています。このような状況だからこそ、生き残りをかけてアクセルを踏み続けようと思っています!感染者数2万5000人を超えたNYからのドキュメンタリーです。
NYにいて、怖いのは、感染者数のうち18〜44歳が44%と半数近い割合を占めていることです。病院はパンパンで、若者の死者もかなり出ています。
しかも、人口800万人のうち、2万5000人が感染しているとなると、300人に1人は感染していることになります。
外に長時間出て、コロナに触れない状態の方が想定しにくく、陽気な空の下でもみんなが緊張感を持っているのを感じます。知人に出会ったときでさえ、6ft(2メートル)を空けるソーシャルディスタンシングをしています。
正直、どれだけ防護して外に出てみても、家に戻ると緊張感が途切れて一気に疲れが押し寄せます。本気で全く外に出ていない人もいます。自分がなるだけでなく、自分が外に出ることで、感染が広がることという感覚も常に認識していないと、このパンデミックは止まりません。
それがいかに経済に影響を与えているのか。
そのリアルを伝えるショートドキュメンタリー、ぜひご覧ください。朝谷さんはNYで一緒に切磋琢磨している数少ない日本人ファウンダーです。日本にはまだコロナの波が本格的に到来していないので、スタートアップ界隈の方もいまいちピンと来てないと思いますが、これがNYの現実です。
正直スタートアップでランウェイが半年以内のファウンダーは冷や汗が止まらないと思います。従業員の解雇は創業直後の小さい会社ともなるとファウンダーの心的ストレスやプレッシャーが半端ないですし、一度解雇してしまうと良い人材程再雇用がしにくくなります。
PEやファンドが投資を抑制するのは分かりますが、私がVCだったらむしろ今はアクセルの踏み時だと思います。理由としては1. ファウンダーのメンタルが弱気になっており、少しでも多くの資金を確保しておきたいと考えるため交渉がしやすい 2. PEや事業会社の意思決定が確実に遅れてくるので良いディールに入りやすくなる 3. そもそもPEのように1-2年で売り抜けるモデルでもなく、10年単位での投資なので、ここから多少更に市況が悪化したとしても1-2年分のランウェイを投入しておけば潰れる事はなく、むしろここで調達をしてアクセルを踏めれば競合に溝を開けられる。
このような状況下で、各VC及びファウンダー達がどのような舵取りをするのか注目です。