東京・靖国神社で桜開花 雨の中の開花宣言 観測史上最も早い記録
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桜の開花や満開は、気象庁により生物季節観測として実施されています。現在入手できるのは1953年以降のデータですが、東京の3月14日というのは東京の中ではトップの記録を更新しました。
いわゆる気象庁によるソメイヨシノの観測記録としても、1959年の潮岬における3月10日と、次に2013年の福岡や宮崎での3月13日という記録に次ぎ第3位タイのスピード開花となりました。昨今の温暖化やヒートアイランドによる高温、さらにこの冬シーズンが平年比+2℃以上の暖冬となったことが影響していると考えられます。
暖冬傾向なのは西日本もそうなのですが、西日本では寒気の流れこむ回数が少なく、寒さによる桜のつぼみの休眠打破が進まなかったと考えられ、毎年トップに開花することの多い九州では平年よりやや早い程度に落ち着く見込みです。
むしろ次は寒気により適度に休眠打破が進んだ東海地方や近畿地方で開花という流れになりそうで、平年よりも1週間以上早く、20日には各地で開花の便りが届くことになりそうです。
開花が早かった東京については、この週末の冷え込みにより満開にやや時間を要するものの、おおむね来週末の22日ごろには満開ということになりそうです。お花見は今年は各地でお上品に実施することになりそうですが、それはそれでよいのかもしれません。わたしが小学生のころ。桜といえば入学式に咲いているものでした。
それが今や、入学式シーズンでもなく、卒業式シーズンでもなく、3月14日に開花。
昭和世代と令和世代では記憶に残る景色も地球温暖化で大きく変わってきたようですね。